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『石巻の魚』と『中間貯蔵施設説明会』

「石巻の魚が食べたい!」

そのリクエストを受け、私が相談したのは石巻市渡波の水産加工会社『山源水産』を経営する内海さん。
内海さんは、震災で工場やいくつか所有していたアパートなどを失ったのですが、再建に向けた最初の工場の掃除をお手伝いさせていただいたご縁で、時々一緒にご飯を食べる仲のいいおじさん、いやお兄さんです。

内海さんと出会ったころの様子
http://japan-csa.seesaa.net/article/235401938.html

今では、見事に工場を建て直し、事業を軌道に乗せなおすことができました。

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山源水産の工場の壁には工場の再建に協力してくれた方々の寄せ書きがあります。

一緒にご飯を食べるとき、大抵が内海さんの家でごちそうになるのですが、いつも市場からその日仕入れた魚を内海さんが味付けをしたものをいただきます。その料理の美味さが半端ないのです。

内海さんなら品定めを外さないと確信していました。

今回、内海さんが手配してくださったのは

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ヒラメ
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アカガレイ
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7日、6時前頃に山源水産に魚を引き取りに行った時、ちょうど内海さんが市場に出発する頃だったので、せっかくなので少し市場を見学させていただきました。石巻に3年住んでいますが、初めてです。

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岸には漁船が所狭しに泊まっていました。

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テント地で仕切られた広大な仮設の市場は、
今、石巻の市場は、端から順に建設されています。

石巻の漁業が少しずつ前に進んでいる、そんな姿を垣間見たような気がしました。

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仮設の市場

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この日は、J-tipsの信楽さんも市場の見学ご一緒されました。
J-tipsさんは、今石巻をHqppyにするための活動をひそかに推進しています。。。

ということで少し寄り道もありましたが、7時ごろ石巻を出発しました。

途中、ほどよく休憩をとりながら、加須に向かっていきました。

14時頃にふれあいセンターに到着しました。

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「魚、持ってきたよー」

みなさん、集まってきて魚の大きさと量に驚いていました。

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「こんな立派なヒラメ見たの久しぶり!」

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早速、ヤナイさんがマイ包丁をカバンから取り出し、奥のキッチンで魚をさばき始めました。

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そうしている間に中間貯蔵施設建設の説明会へ出発の時間になりました。

保寧寺の住職さんが車を貸してくださり、それを加須の清水さん、東京から森田さんって有志の方がドライバーとして名乗りを上げてくださいました。私は、長距離運転で疲れていたということもあり、2台の車を1台は清水さんが、もう一台は森田さんが送迎することになりました。
以前から足しげく加須に通い続けているリコさんがそのあたり、いろいろと手配をしてくださいました。とても頼もしいです。

時間になると皆さん集まってこられ、キヨも秩父から駆け付けました。

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車で約30分ほど走ったところに会場の久喜市菖蒲文化会館に到着しました。

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私は送迎だけで、説明会が終わるまで外で待っておこうと思っていたのですが、傍聴人として参加させていただけることになり、双葉町の皆さんに混ざって説明を聞かせていただきました。

会場には100数十人位の方々が集まり、政府側は環境省を中心に、復興庁、資源エネルギー庁、あと福島県庁が来られていました。

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最初、環境庁の中間貯蔵施設の責任者の方から説明を30分ほど行い、質疑応答が行われました。

町民方々は、次々に手を挙げられ、行政側に質問というよりも不満を伝えられました。

今まで説明や許可を伺う機会を作らず、建設される事が前提で説明会が行われていること
会場に東電がいないこと、
県外に廃棄物が移される30年後には、町民の大半の方がもういない中、政権や担当者も変わっている中、まともにそれがなされるとは思えないということ

中間貯蔵施設についてだけでなく、

加須に復興公営住宅を建設してほしい
国の放射線についての基準など信用できないといった要望や意見も伝えられました。

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そんな中、

現実的な話として、中間貯蔵施設の建設は仕方ない、それよりも町民の方々の生活のケアについてもう少し具体的な話をしてほしい

といった事をおっしゃっていた方がお一人いらっしゃいました。

中間貯蔵施設に反対だという大半の意見の中、勇気ある発言だと私は思いました。

実際その発言の時、それをよく思わない町民の方の声も聞こえてきました。

こうした意見の相違なども町民が分断されるといった意見もありました。

町民側からの意見が終わらず、終了予定時刻を30分すぎたころ、ようやく説明会が終了しました。

ふれあいセンターに戻り、少し歓談した後、この日は加須の保寧寺に泊めていただきました。

今回、双葉町の方々の置かれている状況をや気持ちを少し垣間見ることができました。
また、双葉町の方々だけでなくそれをサポートする加須の人たちとも触れ合うことができました。

自分史を書き残す直接的な活動は行わなかったのですが、この場所の方々と共に取り組みを進めるうえで、とても大切な訪問だったと思います。

※ちなみに魚は、双葉町の皆さんで後日美味しく召し上がられたそうです。

【河北新報:中間貯蔵、渦巻く不信 福島・大熊、双葉住民説明会】
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201406/20140612_63010.html

(『3月10日』制作室Blog http://20110310.seesaa.net/ より転載)

<『3月10日』制作室 口座>
ゆうちょ銀行:記号18130 番号24550271
ゆうちょ以外:ゆうちょ銀行店名 八一八(ハチイチハチ)店番818
口座番号2455027 口座名 『3月10日』制作室

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