OPEN JAPAN ブログ - 日々の活動などなど

ネパールの様子(助さんからの報告⑧)

5月10日~13日の助さんのネパール支援の活動をダイジェストに報告します。

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<5月10日>

シンドウパルチョーク県の7つの集落支援から豪雨の中、昨夜無事にカトマンズへ戻った。過去に体験した海外の被災地(パキスタン、インドネシア地震、フィリピン台風)への道の中でも、今回の行程はかなり困難だった。
カトマンズで4台のトラックに3トンづつ、医療班と炊き出し班、スタッフのジープ4台の総勢28人と現地からの案内役のバイク2台での部隊となり、早朝より積み込み出発。

中国国境まで100キロ圏内となる町ドラルガハット(Dolalghat)まで約60キロは、すんなり到着できるが、この先は次第に被災家屋が増えて道も悪くなる。このドラルガハットには、小さな食堂やゲストハウスが数軒あり、唯一のホテル(Wi-Fi可能)には、国際NGOの拠点ともなっている。
ドラルガハットから少し登った所にある警察の検問所から、安全対策で警察官の同行があり、次第に山間部へ入ってゆく。町並みは、空爆を受けたような被害が続き、多くの方々が倒壊家屋から使える木材やトタン屋根を運び出し、掘っ立て小屋を作り始めていた。やはり、各地ではシートが不足しているが、この数日でも多くの団体がかなりのシートを運び込んでいた。しかし、地図上で見ても、道路から数日歩いた奥地で生活している方々への支援はかなり大変と想像できる。

山間部に入り、2つの川の中も走り抜け進んでゆくが、午前中は晴れていたが、やはり午後から雨が降り出し、道は一気に泥沼となる。途中、対向車もスタックして動けない状態にもなり、総員ずぶ濡れで押し上げたりしつつ、目的地を目指した。
村の手前でやはりこの先に降りてゆくと道が危険な状態で空荷のトラックが今日中にカトマンズへ戻れなくなる可能性もあり、村人に途中まで来ていただき物資の配布を行った。
このあたりの集落では、見事な段々畑を作り、トウモロコシやジャガイモ(場所にもよるが年3回収穫)、玉ネギ、菜の花などの販売で生計を立てている世帯が多い。

この地域の家屋は、四角く割れる石を積み上げたり、泥土と併用しての壁を作り中で煮炊きをしていた。その耐震補強が無い家屋が軒並み倒壊し、命が助かっても食糧や衣服、貴重品が埋まり、降水量が増え始めている雨で使い物にならなくなっている。
特にお米などは、買わないといけないので、今回の支援でも「シートも必要だけど、お米も助かります・・・」との声だった。配布する時から雨があがり、村人たちは笑顔で山に向かって歩いて行った・・・(5月10日 つづく)

<5月11日>

5月11日の日記より(今朝、日本での震度5地震とほとんど同じ時間の夜中3時過ぎにネパールでも地震があった・・・)
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シンドウパルチョーク県のゴルチェ(Golche)村周辺への緊急物資支援を終えて、私と翌日入る予定のシンドルチェ(Sindurche)村の方々5人は医療班などの本隊と別れて途中のドラルガハット村で1泊した。翌朝、この日はインドTATA社製の四駆ピックアップトラックをチャーターして標高2300mの奥地を目指す。

ドラルガハットから約25キロほどでチョウタラ(Chautara)町に到着するが、3~4階建ての沿道に立ち並ぶガストハウスや商店の倒壊家屋が目立ち、この町だけで144人が死亡とのことだ。グラウンドには、ノルウェーからの医療班や子どもたちを遊ばせるNGO、炊き出しをする一般ボランティアの姿がある。子ども達の表情は、笑顔で歌ったりする姿もあるが、テント内に残っている子ども達の表情には不安な顔も残り、服装で貧富の差も感じられる。

テント村には300人前後の方々が避難している様子だが、村と違って町の被災者は大きな倒壊家屋を撤去しないと住む場所が無いので、いつまでテント村になるのか不明だ。(このチョウタラ町では、12日の地震で再びかなりの建物が倒壊した情報あり)
この町までは、舗装路なので割と時間通りに行けるが、この先の約20キロは、困難な道のりで約15キロの道のりを3時間以上もかかってしまう。
チョウタラから登った最初の集落では、NGOのPlanが2トントラック3台分のシートやロープを配布中で、名簿を作成し整理券を手渡し混乱無く手渡せている。
その先は、昨日の雨で土砂崩れが発生し通りかかったバスが巻き込まれ、半日動けない状況というので、チルホール機材と日本から装備している牽引ロープを活用し救助。
更に山岳地となってゆき山の稜線や峠を越えてゆくと再び雨が降り出した。
あと数キロ地点までたどり着いたが、土砂崩れの為、村人が必死にスコップで道を作っていた・・・・(つづく)

<5月12日-1>

今、カトマンズで大きな余震が発生し、2分ほど揺れました!富士山ゲストハウスにいましたが、無事で水出さんは「4月25日と同じぐらいの揺れだった!」とのこと。近所の商店は店じまいをして、あちこちに逃げています!
地方も被害も気になります!動画がアップできればのちほど。今も揺れています・・・停電だ

<5月12日-2>

たった今、かなり大きな地震が発生!カトマンズ市内は、多くの方々がパニック状態ですが富士山ゲストハウスは大丈夫です。
午前中の打ち合わせで、午後からゴルカ支援の先発隊で向かう予定だったが、一気に道路渋滞の可能性もありだ・・・

(動画)
https://www.facebook.com/seiji.yoshimura.73/videos/966883373336427/?pnref=story

<5月12日-3>

現在、ゴルカ地区(予定では、昨日午後にチトワンでの物資購入、トラックチャーター~バルワで山岳地帯の方々数十人と登山チームと合流、2日間の徒歩輸送計画)へのアクセスや山岳地帯からの物資輸送ルートの安全確認をしていますが、各地で寸断されている可能性あります。

シンドウパルチュークの村では、ようやく瓦礫と化した家を片付けつつ廃材とシートで雨露をしのげる状況が一変し、土砂崩れの危険性の無い地区への避難を余儀なくされています!

私たちの仲間3名が第二陣として、17日到着いたしますので、緊急支援活動のカンパ託せます!どうかご協力お願いします!

先日到達した山岳地の小さな村は初めて訪ねた外国人の私を涙で迎えていただきました。
この地に来ることの大切さを痛感しています!

<5月13日>

今朝、昨日の地震で数十人が亡くなった地区など捜索活動が継続しているならサポートしようと現場へ向かった…

倒壊と言うより崩落した印象の瓦礫にはすでに生存者の情報は無く警察救助隊は引き上げていった。

不安な夜を過ごした方々はヒビが入った家から荷物を運び出している。

街中の医療テントの声が届きますように……

昨日の揺れてで心が折れそうになっています!

助さんのfacebookから転記

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石巻でも昨日久々に大きな地震がありました。
どこで何があるかわからない。
備えなければ。(T)

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郵便振替口座 02250-5-126661口座名 一般社団法人 OPEN JAPAN

●他の金融機関から 店名 二二九(ニニキユウ)店 当座 0126661

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