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一台の車から自治会へ

タケです。

東京から石巻に丸一日かけて台風と共に到着し、そこは嵐の中いたるところが冠水した石巻でした。
比較的高い位置にあるピースワーカーズさんが拠点としている沢田の集会所に荷物を降ろし、そこに滞在しているサダ君と一緒に道路が冠水し家に帰れない女川の方々を集会所に避難していただき、そのケアをさせていただきました。

それから2日たつ今日もまだ冠水した道路があり、畑がダメになったとか車が流されたとかいろんな悲しい話をいくつか耳にしました。

そんな中、私にとってとても嬉しいニュースがありました。

久々に万石浦公園仮設住宅に行った時、自治会が作られており、カーシェアリングのメンバーの後藤さん、増田さんがそれぞれ自治会長、副自治会長になられていたのです。

増田さん(左)と後藤さん(右)

後藤さんの家で後藤さんの奥さんも一緒に4人でお茶しながら少しお話をしました。

「車(カーシェアリング)のことをしていたら、こんなことになってしまいました。吉澤さんのせいですよ。ゆっくり隠居生活を送ろうと思っていたのに。」

と後藤さんに笑いながら言われました。

最初カーシェアリングの話を一軒、一軒アンケートに行った時、関心を持ってくださった5名の方の2人が増田さんと後藤さんでした。
その時の様子はコチラ

車を持ち込み、説明会やミーティングを重ねていると、車以外の仮設での生活における様々な話題が、そこで生まれ、毎月一度行う「ゴミを拾おう会」や、月2回の「火曜日懇親会」がそこから生まれました。

カーシェアリングの説明会も数回開催し、その度、メンバーの方々でチラシを作成し、ポスティングを行ったり、一軒一軒説明して周られたりすることもありました。

そんな増田さんと後藤さんの周りに、カーシェアリングを行う人以外の人達も集まり始め、遂に自治会組織が生まれ、二人がその中心にそのままなったという形です。

一台の車を仮設に運んぶことから、コミュニティが生まれてくる様子を本当に垣間見させていただきました。

自治会は始まったばかりで、万石浦公園仮設住宅の皆さんにとっては、これからが本番だと思うのですが、私としては、カーシェアリングサークルの中心メンバーがそのままコミュニティの中心になったということが、なんかとても嬉しかったです。

日本カーシェアリング協会のブログより転載)

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