OPEN JAPAN ブログ - 日々の活動などなど

2020.1.22~28【ウィークリーレポート台風19号宮城県丸森町支援】

【チーム力】 

一人では微力で出来ない事を、多力で補える。

丸森町にて災害支援活動をする中で、その素晴らしい “チーム力” を目の当たりにする事が幾度となくありました。

OPEN JAPAN緊急支援プロジェクトには、仲間たちの皆さんが、自分たちの得意分野を活かすべく、想いと志を持って集まってくれています。そんな仲間たちの皆さんの多くは、週末のお休みを利用して、チームを編成しながら支援に参加してくれています。

チームとして出来る事・・・それは一人では微力で出来ない事を、多力で補える事。

そして多くの力が集まって、

一人では出来ない事が、出来るようになる。

各チームが一人一人の得意分野を活かし使用する道具等を、最大限に有効活用するならば、図り知れない効率性とロスの軽減を生む。

それが “チーム力” となり、重機の力をもしのぐ力になる。

OPEN JAPAN緊急支援プロジェクトには、経験豊かな “チーム力” を持った仲間の皆さんが集います。

以前、初めて災害支援に参加する学生団体数名を、ずば抜けたチーム力を持つ団体の皆さんに「若者たちのチームに、チームとしての見立力と決断、そして住民さんへの寄り添い方を伝えて欲しい!」と、お願いした事があります。

初めて被災地と呼ばれる所で災害支援をする若者にとって、一人の無力を感じる中の活動にも、チームとして活動する事で、事を達成する喜びと意義を感じて欲しいと願ったからでした。若者たちは先輩の方々の指導の下、大いに災害支援の現場を学んでいた様子でありました。こうしてチームがチームに”チーム力” を伝えて行く事は、災害が多発するこの日本の災害支援にとって大切な事だと思います。

これからもOPEN JAPAN緊急支援プロジェクトは大きなチームとして、他の “チーム力” を活かし活かされながら、災害に苦しむ人々の為に活動して行きたいと思います。(石巻育ち重機隊&語り部のばんちゃん)


1月26日(日)

◇体メンテナンス

丸森町の仮設団地は大小様々で、一番小さな仮設は団地は6世帯です。集会所のあったりなかったりすることもあり、仮設団地の大きさに関係なく支援の手が行き届くようにと、社協や行政とも相談し、今回はあえて小さな仮設団地でお茶っこと体メンテナンスのサロンを行いました。

お茶っこのお共に出して頂いたのは山形のリンゴを使ったクレープ!中にたっぷりのクリームとリンゴのコンポートが入った贅沢スイーツでした。お代わりする子ども達の姿もありましたよ!

体メンテナンスを行う待合コーナーでは、入居して一ヶ月が経って初めてお話しすることができたという会話があり「ここの仮設は少ない世帯数ですが、生活時間の違いもありお互いに話せる機会もなかったのでいいきっかけになりました。」とうれしいお話をいただきました。

新しいコミュニティの第一歩を踏み出すお手伝いができたようです。

体メンテナンスでは住人さんだけではなく、社協のスタッフさんや我々のメンバーの体もメンテナンスしていただきました。

ちょんまげ隊の皆さん、Solufactionの皆さん、ありがとうございました!

◇チューリップ見守り隊

日曜日に地元のママさんたちと子どもたちが、年末に植えたチューリップが霜によって押し出されているのを、土のお布団をかけて春先に咲きますようにとチューリップの見守り隊として仮設団地等で活動してくれました。

色とりどりの花を咲かせようと球根を植えたり、、お水をかけたりと一生懸命活動してくれました◎(地元宮城のてっしー)


1月28日(火)

「相手の顔を見ないと、ニーズは出てこないの。」

ボランティアセンターを運営する丸森社協の方がポツリと話された言葉です。「気になるお家があるの。一緒に行ってくれる?」と現地調査に同行させていただいた車の中でそんな話題になりました。地域で生まれ、地域で育ち、地域で働いてきた職員さんだからこそ気になる場所はたくさんあり、お家を一軒一軒回っては様子を見て、気になるお家を相談してくれていました。

運営にあたり私たちは外部支援団体ですが、地元の丸森町の力がないと私たちも厳しいところがあります。

支えあいセンターの事業が始まり、支援の形が少しずつ変わってきている丸森町。しかし、手伝いの手が少しでも行き届くようにと一歩一歩、歩んでいる職員さんの姿があります。

住人さんにも社協さんにも寄り添えるように、同じ県内に事務所を構える団体として一緒に温かい春を迎えたいです。(てっしー)

1月29日(水)

◇中島天神社の絵馬掛け

先週スマイルシードが仮設住宅で住民さんと作った絵馬を掛けるために、とっちさんが中島天神社にて「絵馬掛け」を作成中です。

想いが込もったたくさんの絵馬を奉納するために、各現場に呼びかけて竹を集め、ひとつひとつ丁寧に作っていました。(屋根も付いていてすごい…)

中島天神社の周囲は建物が少なく、絵馬掛けは二車線道路に沿って立てられているため、絵馬が掛かった状態の絵馬掛けは目を引く存在になるのではないかと思います。来月2日に行われる奉納会が楽しみです。

丸森町ボランティアセンター内で絵馬を書くスペースを設けてますので、お越しの際は是非ご自身の想いを手作り絵馬に残してください。

◇社協さんと重機隊メンバーで

現地調査重機を扱う案件が上がってきた場合は、社協とOPEN JAPANの重機隊メンバーで現地調査を行い、活動手順を考え、必要な人数や資材の確認を行います。先日の現地調査に行ったのは、石巻・女川・七ヶ浜の宮城の海っぺ(海の方)メンバー。

全国各地からたくさんのメンバーが集まって活動をしているため、それぞれの出身地トークに花が咲くことがあるのですが、その日は宮城弁たっぷりの現地調査になりました。その際、先日活動完了した現場も見に行きました。

坂の上にあるおうちまでの登り道に土砂が流れ落ちてしまったため、人力でトンパックと土嚢袋を大量に積み、重機で仕上げをした現場。

話を聞いていた通り、これをほぼ人の手だけで行ったとは思えないほどで、更には発災前よりも道が広くなっていることに気づき驚きました。

◇最近活動が行われた現場を2件紹介します。

1つ目の現場は、一車線の坂道沿いにガードレールがあり、そのガードレールを越えた先の一段下がったお家。

土砂がガードレールをなぎ倒し、下にある倉庫に流れ込んだようでした。土砂が通った場所は崖のようになっており、掛けたブルーシートが飛ばないように落ちてきたガードレールで重石がされていました。

毎週末来てくれている援人さんを中心に、ぐっさんチームや社協からのボランティアと共に活動を行い、2日間で活動は完了しました。 活動終了後の現場を見ると、土砂が通った道には土嚢袋が積まれ、倉庫の中に入った土砂は撤去されており、綺麗になった倉庫の中にガードレールが綺麗に並べられていました。

もう1件の現場は、

ダンプカーがやっと通れるほどの道にあるおうちの裏庭。畑に流れ込んだ土砂を撤去し、山から落ちてきたであろう石や岩はダンプカーに積んで災害ごみ置き場に搬入する内容でした。

手のひらより大きいサイズの石はバケツに入れ、両手で抱えて持ち上げられるほどの大きさはひとつずつ運び、人力では運べないものは工具で砕き、少しずつ着々と運びました。

先週からボランティアセンターは週末型に移行し、事前登録をして来てくれたボランティアのみなさんをはじめ、OPEN JAPANの仲間たちも多く活動をした先週末でした。
 

昨日今日は大雨が降り、丸森町内に注意報・警報の発令、それに伴った避難勧告および避難準備・高齢者等避難開始情報が発令されていましたが、先程18:06にすべて解除になりました。 明日の活動は現地調査からスタートする予定です。(なが)


【活動実績】

2020年1月22日(水)〜28日(火)
●活動件数 合計29件
└ 重機案件 10件
└ 大工系案件 21件
└ イベント 2件(Solufactionによる整体・山形りんごのクレープ、チューリップ見守り)
●活動人数 合計195人


【連携団体】順不同

災害NGO結 DRT JAPAN IVUSA ちょんまげ隊 Solufaction 石狩思いやりの心届け隊 TEAM NOATH 援人 山部 スマイルシード テラセン チーム茨木

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