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阿蘇の活動、整体チームへの呼びかけ

皆様こんばんは、ゆうこりんこと佐野裕子です。

津田さんがメールに書いて下さいましたように、正味3日程度ですが、阿蘇で活動させて頂きました。

 

一週間前くらいに梅雨明けして、多くの地域の避難勧告が解除されてはいたものの、夕方には突然雨が降ることもあり、

またそうした夕立でも道路に水が溢れてしまう地域があり、

災害が起ってから2週間以上が経過し、連日泥出しを続けられている地元の方々は、心身ともに疲労がたまっておられました。

 

(80歳のおばあちゃんが、ずっとご自宅の泥出しをされていて、とうとう病院で点滴を受けるようになったりも…。

自宅を失って避難所に入っている方の中には、家の敷地内に近所の方のご遺体が流れ着いて、それがどうしても頭から離れないという方もいらっしゃいました。

 

自宅を放って近所の方のお手伝いをしている方がいらしたり、

ボランティアが入ったら入ったで、自分が休む訳にはいかない! と頑張ってしまう方も多く、

また、実際に雨が降らなくとも、雷が鳴ったり、注意喚起の町内放送が流れたりで、なかなか気が休まる間もない感じです。)

 

そこそこ片付いてきている地域がある中で、行方不明者がいて捜索していたりの

色々な事情で、ずっとボランティアが入れなかった地域もあり、

そこに昨日からボランティアが入れるようになって、

ようやくここから本番! というような状況もあります。

 

 

※ ※ ※

 

整体チーム的な状況からいうと、

現在も何カ所かの避難所があって、ご自宅を失われた方々が暮らされており、(それが十分なケアかどうかはともかく)そこにはマッサージ等の方々もぽつりぽつりと訪れている様子です。

 

ですが、ご自宅で泥出しをされている方には、ケアが全く届いていないと言ってよいのではないかと思います。

 

午前中から刺すような日差しで、10分15分歩いているだけでも真っ赤に日焼けするような暑さの中で、連日泥出しされているので、身体的な疲労も著しく、ケアの必要性は非常に高いと思うのですが、

在宅のところには、なかなか外から整体チームとして入って行くことは難しく、

お声をかけたにせよ、作業しなくては!という思いや焦り、あるいは遠慮などから、お断りされてしまうことが多いと思います。

 

 

ですので、私の感触としては、現地でボランティアのリーダー的な役割をして、住民の皆さんとコミュニケーションを取っている方々の紹介でまずは入っていくのが、一番効果的な援助になるように思います。

 

(具体的には、これまで東北や金山町や那智勝浦やつくばなどで活動してきて、現在は阿蘇市のベースキャンプを拠点にして活動している方々ですが、

津田さんか私にご連絡を頂けたら、ご紹介することができます。

 

キャンプ場でのテント生活ですが、

テントも食材も水も食器も調理器具も、携帯充電のための電源も、またテントの中で使うランタンもあり、最低限の装備で行くことができます。

また、日が落ちるととても涼しいので(長袖があると良いです)、夜はぐっすりと休むことができます。

女性一人でも大丈夫です。 (今は花ちゃんという女性メンバーもいらっしゃいます)

交通は、熊本までは飛行機でも新幹線でも普通に行けますし、熊本からの電車は一部代行バスになっていますが、以下の時刻表で確認できます。

http://www.city.aso.kumamoto.jp/news/pdf/120721_JRdaikou.pdf

ちなみに、ベースキャンプの最寄り駅は、阿蘇駅のひとつ向こうの「いこいの村」駅です。 )

 

あるいは、そろそろお疲れがたまっているはずのボラセンの方々のケアなども、行えたら良いですね。

 

 

※ ※ ※

 

色々な病気を持っている方も多く、また中にはびっくりするようなお体状況の方もいらっしゃるので、施術という文脈では、プロの方に対応して頂けたら良いと思います。

 

ただ、とにかく今現在は、限界を超えて頑張りすぎている方々を、「少しの時間でも現場から引き離して、心身をホッと一段落させて頂く」ということも緊急課題ですので、

それは、全くスキルがなくとも、たとえば泥出しや片付けのお手伝いをしながら、タイミングをみて時間を取って背中をさすったり、手足や頭のマッサージをしたりするのでも十分で、

少しでもスキルを持っているなら十二分だと思います。

(そうした時に、外の人間でなくては聞けないようなお話を聞くこともできたりすると思います。)

 

私は石巻に時折通っていて、9月あたりから、「色々な人に揉んでもらって、かえって体がおかしくなったようだ」というようなご相談を受ける場合も出てきて、

また、実はボランティアさんに指圧してもらって肋骨が折れた、というお話も伺いましたが、

そのあたりは、「どこまで・何を行うか」ということがキッチリしていれば大丈夫かと思います。

 

 

※ ※ ※

 

何らかのケアができる方が一人入るかどうかで、今後の過労死を防げるようなケースもあるかも、とも思います。

 

現地の方々は本当に良い方ばかりで、ボランティアのために色々と気を使って下さったり、ご自身が辛くとも他の方を気遣ったり、

これまで自力で対処されていたために、ボランティアが入ると本当に感激して下さって、涙したり、中には「今後は一緒に全国にボランティアに行きたい!」と仰る方もいらっしゃいます。

 

ベースキャンプメンバーも、災害が起きてすぐに駆けつけた方々を核として、

朝から晩まで、「いかに一日も早く被災地に笑顔をもたらすか」だけを考えているようなメンバーで、

私は共に活動させて頂いて、本当に学びになりました。

(そして、中には激痛がありながら、日々作業リーダーとして活動されている方がいたりもしますので、いらした際にはぜひメンバーのケアもお願いします!)

 

 

以上、私の視点からの限られた見聞ですが、ご報告でした。

ご都合のつく方がいらっしゃいましたら、ぜひお力を貸して頂けましたら幸いです。

 

何かありましたら、佐野までご連絡下さいませ。

 

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One Response to 阿蘇の活動、整体チームへの呼びかけ

  1. 甲斐ひろみ says:

    オープンジャパンの皆様
    今回「南阿蘇災害ボランティアーセンター」を支えてくださり
    本当にありがとうございました。おかげ様で活動は終了し 8月3日には閉鎖の予定です。

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