月別アーカイブ: 2012年 10月

OPEN JAPAN ブログ - 日々の活動などなど

車検の壁

昨年の10月20日に石巻で本格的にカーシェアリングが始まりました。
あれから1年、利用者の方々の前に一つの大きな壁が現れました。

『車検』です。

この夏の終わりごろから車検を迎える車が続々と出てきました。

私達は車両維持費を利用者の皆さんにご負担いただいておりますが、最大の出費がこの『車検』なのです。

私達は車検を迎える利用者の方々に2か月以上前に報告し、継続するかどうかを決断頂きます。

結果、カーシェアリングを終了されるグループが現れ始めました。

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車検切れの車たち

・23台目のプラッツ
経費負担を考慮し断念。

・32台目のデミオ
車を購入。

・33台目のヴィッツ
利用者が増えず断念。

・43台目のライフ
経費の負担を考慮し、断念。

・49台目のキューブ
主に使用されていた方が車を購入。

・53台目のインプレッサ
経費の負担を考慮し、断念。

・56台目のデミオ
車を購入。

・11台目のデミオ
経費の負担を考慮し断念。

カーシェアリングを終了されるところを見つめていくと、車検ではない別の課題が見えてきます。

終了されている所は、ほぼ一人で使用されている場合が多いです。
メンバーが新車の購入や移転を理由に退会し、メンバーを新たに見つける事ができず、
ほぼ一人で使用しているという状況なのです。

その場合、車検代を一人で支払う事を考えれば、自分の車を購入するという選択を
したり、一台分の経費をそのまま一人で負担する事ができず継続を断念されているのです。

カーシェアリングを終了された皆さんからは、

「車が無くて困っている所を助けてくださりありがとうございます。」

といった感謝のお言葉をたくさんいただきました。

仕事を始め、自分で車を購入するなどして自立への道へ歩まれる利用者の方々へは、
支援という意味では役割は果たしたとも言えると思います。

しかし、私たちは、せっかくなので「社会づくり」という視点で、地域の助け合いが生まれるカーシェアリングをこの場所に一つの文化として残すことができればと考えています。

私達は必ず月に1度は利用者の方々と直接お会いし、状況を確認し、相談に乗ったり、私たちなりの提案を行ったりしています。

ポイントは『好事例』を利用者の皆さんと共に作ることだと思ってます。

様々な壁を乗り越えながら、複数のメンバーで、様々な関わり合いを作りだし、より多くの助け合いを生んでいる「理想的なカーシェアリンググループ」が1つでも多くこの石巻に生まれることこそ、全体を牽引し、カーシェアリング社会を実現するための近道になるのではと考えました。

今回、私たちは、一つのサポートプログラムをスタートさせることに決めました。

「エクセレント・カーシェアリング・応援プログラム」

素晴らしい形のカーシェアリングを行っているグループを注目してきちんと応援していきます。

そうすることで、他のカーシェアリングしているグループの皆さんもそういった活用を意識するようになって、その形を目指すようになってくださればと思っています。

具体的には、エントリーいただいた利用グループの中から数グループ選び、クラウドファンディングの「READY FOR?」を通して、経費面の応援を呼びかけます。

今、このプログラムを利用者の皆さんに案内し、申し込みを受け付けている所です。
11月頃からREADY FOR?での呼びかけを開始することになると思っております。
また改めてご報告させていただきます。

エクセレントカーシェアリング応援プログラム募集用紙.pdf

READY FOR?
https://readyfor.jp/

先日開成団地のグループにこのプログラムを紹介した時、

「僕は、この車で石巻で一番を目指します」

と宣言してくださった利用者の方もいました。

少しずつ冬の訪れを感じつつある石巻で、私たちは新しい局面を迎えようとしております。

乗り越えるべき壁は、ほんとに色々現れてきます。

それでも、前を向いて、今いる所から少しでも前に進めるような努力を重ねていきたいと思います。

尚、車検切れの車については、提供者の方と相談しながら一台ずつその車をどうするか決めさせていただきます。

http://japan-csa.seesaa.net/

日本カーシェアリング協会ブログより

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ぶちの一日(サンライス元気村)

【三楽椅子(さんらいす)ベンチ村~2日目】

この活動に6回目の参加となります「ぶち」です。
初めてブログを書かせて頂きます。

昨日に続き、本日も河南地区の東北電子仮設団地にて、
虹色ベンチを製作して団地の皆さんにお届けするイベントの2日目に参加いたしました。

1日目同様、秋晴れのお天気で気持ちよい秋風の中、
団地の皆さんと一緒に虹色ベンチを製作しました。
天気も良いお陰で、たくさんの住民の皆さんが参加をしてくれました。

先週の日曜日に私の会社でこの虹色ベンチの下準備をイベント化をして、
群馬県でもできるボランティア活動として呼びかけ、
総勢約50名の個人ボランティアが参加をして頂きました。
そして、今回この材料を持ち込み、ベンチ製作のイベントの開催となりました。

小さいお子さんからおかあさん、おとうさんが、
みんな一緒になって私達ボランティアと電気ドライバーを使い、ベンチを組み立てをしました。
みんなお上手で何度か教えるだけで、私達の補助がいらないくらいになっておりました!

ビビットな虹色カラーのベンチを秋晴れの下、
みんなでワイワイ組み立てて団地内に笑い声や元気な声がたくさん響きました。
ベンチを作っているときのみんなの輝いている顔、くしゃくしゃになって笑っている笑顔をみて
本当に嬉しくなって、このイベントに携われてよかったなぁ。と想いました。

今回のベンチ製作イベントは東北電子団地に”彩り”を飾ろうという想いで始まりました。
3人掛けベンチを7色×6個・1人掛けベンチを7色×6個の計84個を作り終えました。

最後にはみんなで集合写真も撮りました。
みんないい顔してますね。

団地内にビビットな虹色カラーのベンチを設置して、団地内に交流の場所が出来てコミュニケーションがたくさん増えてくれる事が私達の想いです。

この2日間を通じ、たくさんの笑顔に出会えました。
そして、私の心にも”彩り”が加えられました。

本当に来てよかった。また来ます。
東北電子の皆さん、ありがとうございました。

 

 

 

ぶち

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三沢の一日(サンライス元気村)

【三楽椅子(さんらいす)ベンチ村~1日目】

河南地区東北電子仮設団地にて虹色ベンチの制作してお届けするイベントの1日目でした。
秋晴れの下、朝から外出されていらっしゃる住民さんも多く
(お天気に外出なさる元気は良いことですね!)
しかし、「集まってくださるのかな?」の心配をよそに、
午後からは沢山のかたがお越しくださる盛況でした。

この色塗りや加工は、先週日曜日に群馬県伊勢崎市の木材加工工場にて
約50名の個人ボランティアが集い東北の味覚を沢山持込みイベント化して下準備したものです。

1人掛けか3人掛けのお好きな色のセットをお選びいただき、
我々スタッフがお手伝いをして1基10分~15分で組み上げていきます。
ご希望のかたへはペンキの補修塗り体験もしていただきました。

4歳のお嬢さんも81歳の自治会長さんもインパクトレンチを上手に使いこなしていらっしゃいました。
スタッフはやさしくやわらかくハンドルを握る事とまっすぐ上から押さえることのみの補助です。

 

 

 

 

さて、2日目は幾つの笑顔に出会えるでしょうか?彩りを加えにまたお伺いいたします。

三沢

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住吉地区の皆様とお茶っこ&芋煮会(住吉芋煮同窓会)

初めて書かせて頂きます。加藤工務店ことムネと申します。

石巻でのボランティア活動は昨年より行っておりまして、こちらの面々は殆どが顔見知りですが、私自身まなみ組での活動に参加させて頂くのは今回で2回目の若輩でございます。

 

本日は住吉地区の皆様とお茶っこ&芋煮会。そして東北電子仮設住宅でのベンチ組み立て&お届けプロジェクト。2チームに分かれての作業となりました。

 

私は住吉での活動に参加させて頂き、主に煮炊きの鍋周りを担当。

 

こちらの地区は、自分も含めたボランティアの仲間たちが昨年泥出し作業などを行っていた地域でありまして、綺麗になったところ、家屋が解体されて無くなった所、そして、今もあの時からそのままの所…

 

自分自身も色々な思いが交錯する地域でもあります。

 

今朝説明を受けましたが、こちらの地域、河川近くの地区は堤防に生まれ変わるとのことで…。皆様の心のよりどころであった神社が移転となり、近隣の住居にお住いの方も退去・移転をしなければならなくなるそうです。

 

この地域、被災地となってしまった現在でも、とても風光明媚で綺麗なところです。三陸の海から続く穏やかで大きな河川・雄大な山々・そして大きな空が一望できます。

 


何度も訪れたこの地ですが、その度に、あの日の前に見ておきたかったと思います。

 

お昼少しくらい前に芋煮の鍋が出来上がり、時を同じくして
地域の方々が集まって来てくださり、短い時間ではありますが楽しんで頂けたようでした。

お母さんたちの指導による地元の味。

お父さんたちの素朴ながらも含蓄のある地域の歴史のお話。
あの日までのこの地に思いをはせつつ、
この日からのこの地の未来を思う。

 
とても良い一日を過ごさせて頂きました。

 
住吉地区のお父さん・お母さん方、ありがとうございました。

 

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牡蠣収穫とワカメ漁準備‥‥

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秋晴れの中、牡鹿半島の漁港を訪ねた。
来週末に予定されているワカメ漁の種付け作業の準備でアンカーに鉄筋を結ぶ作業を行っていた。
「この春のワカメ漁は良かったからね〜」とロープの準備も万全だ。
美しい夕陽の中、300mほど沖合いに出て、去年ボランティアが果てしなく手伝った牡蠣の水揚げに立ち会った。

津波で打ち上げられた養殖筏は、以前よりは少ないが設置されて「タル(楕円形のブイ)が沈んでいるほど、牡蠣の生育が大きい証拠だよ」と顔がほころぶ。

先日、渡波地区で漁協等が出資して建設が進められていた牡蠣加工場がオープンして、大幅に出荷量が増えることが可能になった。

●昨日の事務所には、定期的に通ってくれているNTTデータと三越伊勢丹のボランティアの皆さんが一緒だった。
NTTデータチームは、仮設住宅でのパソコン教室でメールやブログの作り方などの講習会をカーシェアリング協会と連携して喜ばれている。
三越伊勢丹の18名は、サンライス企画で仮設住宅の独居高齢者宅の訪問とお茶っこでそれぞれの想いに耳を傾けていただいた。

サンライス元気村プロジェクトは、対象の仮設住宅内で独居高齢の方々をそれぞれ繋いだり、自治会と連携することが可能となった地区から、お米届け世帯を減らしていっている。
昨日、最終回となった渡波、万石浦地区の仮住宅では、震災後の話や全国からの支援、暖かいお手紙に感謝の声が寄せられています。
夕方の満潮では169センチ上昇したので、かなりの水位となりました!!

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