月別アーカイブ: 2012年 10月

OPEN JAPAN ブログ - 日々の活動などなど

くるま基金66台目 キャリー

66台目となる車両は、兵庫県にお住いの織田富士夫さまご提供の軽トラック、キャリーです。

織田さまは、52台目キューブを提供してくださった方で、今回2台目の提供です!!!

キューブ提供時のようす
http://japan-csa.seesaa.net/archives/20120514-1.html
http://japan-csa.seesaa.net/article/273301078.html

一度車両を提供してくださった方が、引き続きカーシェアリングの活動を応援してくださり、
2台目を提供してくださる・・・本当にありがたい気持ちです。

現在カーシェアリング協会で3台の軽トラが活用されていて、このキャリーは4台目になります。
しかも、軽トラックは現在一番人気のタイプで、提供待ちのグループがあるほどです。

今回は、大阪から石巻までの長い道のりを、大阪にお住まいの井上傳夫さまが架け橋ドライバーとして運搬してくださいました。

架け橋ドライバー2
架け橋ドライバー井上さま(左)、提供者織田さま(右)

普通車や大型のトラックではなく軽トラックです。
長時間・長距離のドライブはとても大変だっと思いますが、一晩かけて安全第一で運転してきてくださいました。
本当にありがとうございます!

いつも思うことですが・・・
車両を提供してくださる方、その車両を石巻まで運搬してくださる方、そして運搬費用、登録料、保険料など初期費用のための「くるま基金」にご寄付をくださる方々。
誰ひとり欠けても、一台の車両を届けることができません。
本当に多くの皆さまのご協力で被災地カーシェアリングが成り立っていることを、今回もしみじみと感じました。

66台目キャリーの提供先は、石巻市の北部、北上町十三浜の仮設相川運動公園団地です。
このあたりも、津波の被害がひどかった地域です。
利用者は、漁業を営む鈴木さんご夫婦と、佐々木さん。
皆さんわかめや昆布の養殖などに携わっていらっしゃいます。

軽トラがなくなって困っていたところ、代表者の鈴木さんが市報「いしのまき」でカーシェアリング案内の記事を見たのだそうです。
市報「いしのまき」
http://jcsa.blog.fc2.com/blog-entry-255.html

この仮設住宅はもともと同じ集落の人たちが集まっているため、皆さん仲が良く、友人の佐々木さんに声をかけて一緒にカーシェアリングを始めることにしたそうです。

昨日、キャリーをお届けしました。
最初見た時は普通の軽トラでしたが、スートンとローリーのステッカーを貼ったらとてもかわいくなりました!

DSCF2800.JPG
利用者代表の鈴木さん(真ん中)と佐々木さん(右)
かわいいステッカーが隠れないようにと、色々位置を変えて撮影しました!

やはり漁師さん達にとって軽トラは欠かせない存在のようで、みなさんとても助かるとおっしゃっていました。
翌日他の用事でお電話すると、鈴木さんが早速キャリーに乗って出かけて行ったそうです!
海とともに生きる十三浜の人々に活用されること間違いなしだと思います!

くるま基金にご協力いただいた皆様(敬称略):
園田 豊弘 50口
Yahoo!ボランティア 50口

皆さまのご協力、どうもありがとうございます。

http://japan-csa.seesaa.net/

日本カーシェアリング協会ブログより

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落語会の最終日…

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石巻河南インターから内陸へ田園風景沿いにある東北電子仮設(来週は虹色ベンチ作り)と前山仮設住宅が最終日の落語会となった。
震災後に生まれた赤ちゃんを抱っこしたお母さんや、おばあちゃん、午後は志津川や牡鹿半島、街中の各地から避難している方々との笑いと語りの一時。
一席は笑い、そして二席では、阪神淡路大震災での体験談を交えた「防災落語」が登場し、涙と感動を誘った。
別れ際に水墨画の絵心のある京楽さんより集会場へのプレゼントもあり、おかえしに移動販売「かわいい魚屋さん〜」から笹カマのお土産をいただきました!

「ぜひ、再び石巻で寄席をやってくださいね!」との声を沢山いただき、「落語のパワー」を再認識!!来年の寄席への応援団募集です!

綺麗な夕陽でした…

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おざの一日(サンライス元気村)

京楽師匠落語会。

今回は、東北電子と前山の2会場で行われました。
どちらの会場も、たくさんの方に来ていただくことができました。
ありがたいことです。

両会場とも、笑いが溢れていました。
大地の震え3部作「天使の産声」では目を真っ赤にしながら聞き入っている方もいらっしゃいました。
茶話会は、ほとんどの方が残ってくれて、一人一人が師匠の質問に答えながら津波の時の様子を話してくれました。
普段だったら住民同士ではなかなか話題にできない事なのではないでしょうか。
あの時自分はどこにいたのか、どうやって津波から逃れたか、自宅はどんな状態なのか・・・
ひとりひとりがお話されていました。
京楽師匠はそんな住民のみなさんのお話をじっくりと耳を傾けておられました。
みんなで笑ったり、誰かの話に聞き入ったりと茶話会は盛り上がりました。

サンライスの活動でも、対象者の方に当時のお話をして頂けることはありますが、こうやって大勢の前で自分の体験を話す事はなかなかない機会だったのではないでしょうか。
辛かったこと、大変だったことを話せるようになるということは、とても大切なんだそうです。
前山での茶話会後、帰るときにこんなことを話していったお母さんが居ました。

「今日はね、すごく楽しかった。
 阪神の時の話も感動したよ。
 ああやってみんなの前で話したのは初めてだ。
 私、順番でマイク持って皆が話してるとき、すごくやだな・・・って思ったんだ。
 ああいうの苦手だし、話したくないって思ってたんだけどね。
 マイク持たされて、あの人(京楽さん)と話したら自分でもびっくりするくらい言葉が出てきたんだ。
 なんかね、喋ることができてすっきりした気がする。
 ほんとにありがとね。
 また来てね。」

お母さんの笑顔がすごく嬉しかったです。

※京楽さんの防災落語、携帯で撮ったので見づらいと思いますがベースのパソコンのデスクトップに落としてあります。
 ベースに来られた際は是非ご覧ください。

東北電子のコスモスはまだまだ元気です☆

おざ

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秋の一日…

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朝夕、涼しい(寒い)季節となった週末の石巻では各地でイベントや避難訓練が行われた!!
石巻水産高校近くの自治会での避難訓練に炊き出し隊でたい焼きーズが復活!
石巻商店街では、子ども祭りがあり、大勢の子ども達やお絵かき車が大集合、東松島でも千人規模の祭りがあり、スマイルシード代表が司会を務めた…
私達は、サンライス活動時に相談受けた方の防寒シートを家具類を扉を外し移動させてじゅうたん下に貼る作業。
「冷気で底冷えするので助かりました…」と二回目の冬を前に様々なつぶやき声が聴こえてきます…

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へんりぃの一日(サンライス元気村)

今日は、自治会主催の芋煮会。
定期訪問をしながら、対象の方々を集会所にお誘いしました。

定期訪問でお伺いした、84歳のおばあちゃん。
日本舞踊でもやられていたかのような、ちょっと粋な雰囲気が漂います。

震災前は、海に近い地域で金物屋を営んでいらっしゃったそうです。
最近になり、ようやく、夜眠ることが出来るようになったとのこと。

津波に襲われ、半年の避難所暮らし。

仮設住宅に入居するまでの生活について、
「地獄」、
「悲惨」と何度も口にされ、
「もう思い出したくない」、
と虚ろな目で窓の外を眺めていらっしゃいました。

他愛のない会話のあと、
お互いの年齢について話しが及びました。
知り合いに、105歳になられる方がいらっしゃるそうです。
「105歳から比べたら、私も、青春の真っ最中ね」とおっしゃられ、
「青春じゃないけど、老春を楽しまなくちゃね」、と微笑まれました。

前を向き、
ふと後ろを振り返ってしまい、
そんな自分にうなだれる。
でも、
力を振り絞り、
なんとか一歩前に踏み出す。

サンライスを始めたばかりの冬の頃には、
うなだれた方ばかりだった仮設住宅。

少しずつ、
少しずつ、
前を見つめた目に出会う機会が増えました。

明日は、きっと。
そして、もっと。

へんりぃ

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