歩き疲れたレイテ島からセブ島へ戻り、翌日からの準備で工具購入へ向かう。
今回のバンタヤン島行きは日本聖公会と関係があるフィリピン聖公会が台風30号支援で活動対象を決めた場所の状況調査と物資支援、現地のカウンターパート確認が目的だ！
マレーシアの教会関係者や医師、看護師が早朝５時にセブ島入りする前、昨夜２時まで４トンロングトラックに1500世帯分の小分けしたお米、缶詰、乾麺、調味料、バケツの積込み作業完了させ、こちらからは工具と五種類の釘など数十キロを積込む。
バンタヤン島へは、細長いセブ島北部へ約４時間の港からはかなり古いフェリー(トラック四台で満杯、二社それぞれ、一日四往復便程)で１時間少しだが、セブ島北部の被害もかなりある。

島は、かなり平坦に見えて台風の暴風雨をもろに直撃した感じで、主要産業のココナツ油のヤシ林６割が壊滅的な被害を受けた。一見葉が残っていても、ヤシの実は無くなったり、中心部の大切な幹が折れたりする被害がありかなり深刻だ‥‥
また漁業の小舟(バンカー)を流されたり、壊れる被害も多く、収入源確保へのサポートが求められている！この島には、竹林はほとんど無く倒されたヤシの木再利用への製材チェーンソーもありがたい。

人々は、壊れた家からココナツ柱や錆びた釘を引き抜こうと必死だったので、釘の支援は喜ばれ、今後の支援の為に必要なサイズを調査依頼した‥‥

バンタヤン島の海は、美しい珊瑚の白い海岸だったが、やはりバンカー船が少ない‥‥

（吉村誠司の地球日記より転載）

◆この支援活動への資金カンパをお願いします。
・郵便振替：00980-7-264796
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・ 通信欄：　フィリピン台風30号

・銀行名：三菱東京UFJ銀行 明石支店
・口座番号：普通4576874
・口座名義：ヒューマンシールドコウベ

全壊したレイテ島タクロバン空港に到着すると到着ロビー壁に各国の安否連絡先や国連関係者の受け付けがある。
ちょうど、陸上自衛隊の大型ヘリが被災した方々の輸送支援で到着した。
空港には、今も多くの方々が脱出しようと集まっている。(民間機のチケットを買う方々も多い)
市内中心部の教会横に、日本からの緊急援助隊医療チームがベースを構えており、立ち寄った。
日本からのNGOとはあまり会ってないとのことで逆にタクロバン以外の状況を尋ねられた。
初動の緊急医療から日常的な医療対応に変わっているとのことで、被災した地域の方々には心強い存在のようだ！
少し離れた場所には、国境無き医師団のベースキャンプがあり、赤十字やユニセフ、ＩＯＭなどのステッカー車両が行き交う。
それぞれの避難場所のテントに日除け屋根を作りながら、焚き火で煮炊きする光景があり、緊急の食糧不足はかなり終わっている感じだが、米と缶詰やインスタント麺だけだったりで栄養バランスが悪い。
大人達(子ども達も手伝っている)は瓦礫中から再利用できる柱などを運び出しているので、今後は道具や釘、屋根や壁材などの物資が必要だろう‥‥(USAIDOのシート支援はある)

さて、今日はマレーシアからの医師や看護師、牧師達11人、フィリピン聖公会関係者15人でワゴン車四台、支援物資満載トラックとバンタヤン島へ向かう。

被災地はかなり広い‥‥

（吉村誠司の地球日記より転載）

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タクロバン空港から街への道のりは、悲惨な光景が続く。
しかし道端や避難先で物乞いする子ども達には、出逢わなかった‥‥
むしろ、セブ島の町中に多くのストレートチルドレンが路上で寝て、お金を要求して来るのが現実‥‥

巨大台風の辛い体験をしたにも関わらず、笑顔で振る舞ってくれた表情が忘れられない‥‥

（吉村誠司の地球日記より転載）

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