月別アーカイブ: 2012年 12月

OPEN JAPAN ブログ - 日々の活動などなど

ソレイユの丘「緊急電源供給システム」視察

24日、横須賀にある「長井海の手公園ソレイユの丘」に行ってまいりました。
この日、このソレイユの丘で設置された「統合電源供給システム『ひまわり』(ENMS-IPSS)」が発表され、そのセレモニーにご招待いただいたのでした。

【長井海の手公園ソレイユの丘】
http://soleiljapan.jimdo.com/
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のどかなソレイユの丘

緊急電源供給システム『ひまわり』は、次のようなシステムです。

同システムでは、複数の電力資源を一つに集約して蓄電でき、かつ災害時はライフライン維持に欠かせない設備(防災通信・揚水ポンプ・緊急救護ほか)に電力を供給する。避難してきた住民の車両なども電力供給源としてシステムに繋ぐことが可能で、最大で20kwの機器を同時に動かす能力があるという。

【抜粋元:長井ソレイユの丘複数の電力資源を集約「緊急電源システム」導入】
http://www.townnews.co.jp/0501/2012/12/14/169361.html

要は、様々な電力源を集約して、本当に必要な事に電力を集中して提供できるシステムのようです。
そこで電力の供給源として活躍するのが電気自動車なのです。
例えば、電気自動車やハイブリッドカーでこの丘に避難される方が多ければ多いほど、それらから電気を集め、通信設備や救急設備等の最重要設備に電力を供給する事ができるという訳です。
※キャッチコピーは「みんなの力が、命のパワーに」という事です。

スマートシティを目指す石巻市に、電気自動車カーシェアリングの提案を行っているのですが、より立体なイメージを自分自身持つために、石巻から訪れたのでした。

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設置されている電気自動車のリーフ

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これがシステムのコア装置です。
上記電気自動車やソーラー等から供給するエネルギーをここで一元管理しているとの事です。

今回、招待いただいたメディアージ事務局長の奥間さん(影の立役者)に、色々と解説頂きました。

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今回のシステムで私が心惹かれたのは、地元の自治会からの動きで始まった事です。

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セレモニーで挨拶されている原会長。

横須賀の長井地区は海の側にあるのですが、行政から指定されている避難所は海抜5mのアタリの公民館を指定されているようです。しかし、東日本大震災を経て住民の安全を考える上で、それでは心もとないという事で海抜20m以上の位置にある「ソレイユの丘」を運営しているファーム(株)へ安心して避難できるような環境を整えたいと写真の原会長が相談されたことが事の始まりだそうです。

ソレイユの丘では、野菜を栽培しており、井戸水もある、後は電気をなんとか確保してほしい!と。

そこでファーム(株)、日産自動車、三菱電気プラントエンジニアリングが立ち上がってくださったそうです。

今、石巻では復興住宅で太陽光パネルを設置してと発表されてますが、やはり住民の主体性がそこにない限り生きたシステムが実現できないと思います。

私達は、カーシェアリングという側面から、ぜひその主体性も含めたスマートシティの街づくりを進めるお手伝いができればと思っております。

今後、こうした事例を色々と研究していきたいと思っております。
そして、石巻に何らかの形で還元できればと思っております。

電気自動車やスマートシティに関する情報などお寄せ頂きたいです。
少しずつ勉強していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします!

(日本カーシェアリング協会のブログより転載)

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仮設万石浦から “READY FOR?” にコメント

今日はあいにくの雨。
お昼過ぎに仮設万石浦団地の集会所へ行くと、ちょうど皆さん集まって、お茶を飲んだりしている所でした。

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この団地は、皆さん本当に仲良しです

先日、万石浦団地のカーシェアリングで一番活躍している木村さんに集会所のパソコンを使って、
この「READY FOR?」プロジェクトの進捗状況の確認方法などを説明しました。

プロジェクトについて詳しくは
https://readyfor.jp/projects/carsharing

今日の訪問の目的は、その時忙しくて来られなかった人達にもサイトの見方などをもう一度説明することと
できれば仮設万石浦団地で facebook のアカウントを作り、READY FOR? のサイト上に直接コメントできるようにするということでした。

集会所にはカメづくりの須田さんとバッジづくりの佐々木さんもいました。
なんと皆さん、1万円以上寄付してくださった方に送るバッジの包装も準備していました!

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ひとつずつきれいに袋に入れられています

この仮設万石浦団地は、カーシェアリング1台目が始まった場所であり、
カーシェアリングが団地の皆さんに広く受け入れられ、大変活用されている団地の一つでもあります。

カーシェアリングを利用する・しないに関わらず、皆さんでお茶飲みがてらに?作業をしたり、楽しみながら
協力し合っている様子が分かり、とてもほのぼのとした嬉しい気持ちになりました。

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「こんなのもあるよ」と作品を見せてくれる佐々木さん

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新作?傘やタコもありました。全てこの世に一つの一点ものです

このバッジは、佐々木さんが木を切ったり削ったりして木枠を作り、布をはめ込んで作っていますが
それに使われる布も、団地に住むおもに女性の方々が織っているさをり織りです。

その一人、奥田さんも集会所にいました。
奥田さんは、運転ができないため、よく木村さんに送迎をお願いしているメンバーの一人でもあります。

「木村さんにもカーシェアリングにも感謝しているので、自分が織ったさをりがこのように使われてうれしい。
そしてこのさをりが応援してくれた人達に届いて、皆さんが喜んでくれるなら、こんなにうれしいことはない」
と語っていました。

本当に、万石浦団地の皆さんの気持ちと、皆さんができることが集まったからこそ、今回のプロジェクトを
始めることができたんだなぁ・・・と思います。

このプロジェクト、ぜひ成功させなければ!と改めて思いました。
それには全国のみなさまのご協力が必要です。

すでにご協力くださったみなさま、どうもありがとうございます。
プロジェクト達成のために、より多くの方々に知らせていただけるとありがたいです。
みなさま、どうぞご協力よろしくお願いします。

その後早速、パソコンの得意な奥田さんが、万石浦団地の facebook アカウントを取得しました。

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木村さんも一緒に確認

奥田さんは、他の人たちの意見も聞いて、READY FOR? に想いをこめてコメントを書き入れました。
コメントには、カーシェア車を使って一番初めに送迎をしていた、斉藤さんのことが書かれています。
これを読むと、仮設万石浦の皆さんの思いが伝わるのではと思います。

(以下抜粋)
プロジェクトに賛同して頂き有難うございます。(*^。^*) 仮設に独りで入居して、ご高齢の斉藤清子さんは・・・カーシェアを一番目に病院通いに利用していました。体調を崩し入院していたのですが、最近は、仮設近くにあるケアハウスに入居していますが、病院通いの不安があったので、また団地に戻り独り暮らしを希望しています。(*^_^*)カーシェアで繋がったコミュを大切にしたい想いがあるので、清子さんとの心の健康を大切にする為にもカーシェアを存続したいと願っています。ご協力をお願いします。万石浦団地住人カーシェア利用者一同

プロジェクトについて
https://readyfor.jp/projects/carsharing

(日本カーシェアリング協会のブログより転載)

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警官隊に囲まれて!?

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今日は、昨日に続いて徳恩寺一行と多くの方々が暮らしている南境の開成仮設住宅にて、冷たい雨にも負けずに餅つき大会を行っています!(もち米約120キロ)
途中、日本中から応援で来てくれている警官の応援もあり、盛り上がっています!
「結構、楽しいねぇ〜!!腰が入っていないぞ(笑)〜足が反対だ〜」などと声かけあっています!

年末年始も被災地で過ごす予定ですので、訪問予定の方々はお気軽に連絡ください〜(豪雪や緊急出動時は代理留守番が担当します)
080-3303-7830助さん

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蔵とお別れへ…空からサンタ!?

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石巻市の牡鹿半島大原浜の海辺に残っている大正時代の蔵は高さが屋根と同じ津波が押し寄せたが、流されずに残った。
しかし、津波と地震のダメージはあり、堤防かさ上げと道路計画もあり、本日、家主さんは行政に無料解体申請(今月28日期限)を行い印を押した…

すぐ近く一段上の古民家再生IBUKIプロジェクトとリンクして津波を伝える場所として利用できないかと私からお願いして解体を止めてもらっていたが、残念だが蔵の保存は無理だと判断し昨日家主さんを訪ねた…
せめて、歴史的な古材の再利用をしたい。

さて、先ほどは大原小学校にサンタクロースがなんとヘリコプターでやって来た!!牡鹿半島の三つの小学校を廻ってくれた!!
大人も嬉しいビックリ企画で、ありがとうございます〜
吉村の助

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くるま防災バッグ、ついに完成

この度、やっと『くるま防災バッグ』が完成し、利用者のみなさまにお届けできることになりました!

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完成した日本カーシェアリング協会オリジナルのくるま防災バッグ

このくるま防災バッグの計画は、2011年11月に「くるま防災バッグプロジェクト」として始まりました。
カーシェアリング用の車両すべてに、防災グッズを入れたバッグを搭載しようというプロジェクトです。
以下のような状況を想定して始めました。

・車を運転中に災害に巻き込まれた時、すぐに持って逃げられる
・車に閉じ込められた時、2,3日車内で過ごせる
・他の場所で被災し、車に戻った時、役に立つものが備えてある

いざという時本当に役に立つバッグを作りたいという考えから、実際に昨年の震災を経験した方々へ
インタビューをして中身を検討しました。
インタビューにご協力いただいた方々をはじめ、このバッグは本当に様々な方のご協力によって
完成しました。

まず、ボランティアのあのさんが様々な支援物資を集めて防災グッズを揃えてくれました。

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防災バッグの中身を準備中のあのさん

バッグはインタビューで要望の多かったリュック型にしようと決めると、手芸が得意なボランティアのおざさんが
見本を作ってくれました。
スタッフの千葉さんと末永さんが、形や大きさを決めてバッグを一つ一つ手作りしてくれました。
ボランティアに来てくださった方々が、スートンとローリーの型をつけてくれました。

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細かい作業も笑顔でこなす横山さん

ボランティアの浅野さんが、リストをもとにリュックにグッズを全部詰めてくれました。

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はりきってグッズを詰める浅野さん

他にも名前をすべて挙げることができないほど多くの方々に、本当に色々なご協力をいただきました。

バッグの中身は支援物資などで揃えたため、インタビューで要望の多かったものをすべて揃えたとは言えません。
代わりに、バッグには必要と思われるグッズの例を挙げた説明書きを入れました。
利用者全員で中身を確認し、それぞれのニーズに合った有用なオリジナルバッグを作ってもらいたいと思います。

インタビューをしたすべての方から要望のあった「緊急脱出用ハンマー」だけは、大橋産業株式会社様と
大事工業株式会社様へ協賛依頼し、カーシェアリング用全車両に搭載しています。

ハンマーが届いた時の記事
http://japan-csa.seesaa.net/article/240561854.html
http://japan-csa.seesaa.net/article/273767120.html

このハンマーとくるま防災バッグは、被災地から始まった私たちのカーシェアリングの車にとって、
とても意味のあるものだと思います。
このようなグッズを使う必要がないことを願ってやみませんが、万が一に備え、いつも車に載せておいて
いただきたいと思っています。

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中身の一例。他にペットボトルの水、カイロなども。

今月から早速、利用者巡回の際に皆さんへお届けし、各車両への設置を始めました。

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中身を説明中

先日大きな地震があったこともあってか、皆さんとても喜んでくださっています。

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一関でカーシェアリング利用中の佐藤さん

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その場で車に積んでくださった気仙沼の斉藤さん。

これを機に、皆さんがカーシェアリング車両以外の車にも緊急用グッズを備えるようになってくれれば。
そのような思いで、まずはできるだけ早くカーシェアリング用の全車両に、この『くるま防災バッグ』を
設置したいと思います。

(日本カーシェアリング協会のブログより転載)

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