2月22日、バウさんこと、山田和尚氏が亡くなってから49日目の日、『バウさんのお別れ会』が執り行われました。
祭壇にはバウさんが乗っていたいたのと同じモデルの白色のカヌーが飾られました。
そして、『こころの火』も灯されました。
バウさんの席。
この日は一日、この席に居ていただきました。
この会はバウさんが企画した会ですから、バウさんが主催者ですからね!
1部では、バウさんの資料や映像を展示し、みなさん懐かしくそれらを眺めていました。
(石巻のOPEN JAPAN ベースでこの時設置したバウコーナーを設置予定です。来れなかった方は石巻まで!)
そして、2部がはじまりました。
四万十塾のとーるさんの献杯。
天空オーケストラの岡野弘幹さんの奉納演奏。
司会はBe Good Cafeのシキタ純さん。
しんじょんが作ったバウさんの活動ダイジェスト映像をみんなで観ました。
これがその映像です。
バウさんが最後に遺言で残された2つのこと。
1つめは、山の上ホテルでお別れ会を行い、自分のお気に入りの曲を集まった人たちに贈りたいということ。
2つめは、自分の死を題材として「チベットの死者の書」の解説本をチベットのお坊さんと一緒に作って、多くの方に知ってもらいたいということ。
この日の配布を目指し準備してきた冊子『バウの道中記~『チベットの死者の書』49日間の物語~』がなんとか午前中に会場に届き、無事配布することができました。
この冊子はバウさんが最期に伝えたかったことであり、最後のプロジェクトとして生まれたものです。
詳しくはこちらのサイトで紹介しております。
その冊子に寄稿いただいた作家の田口ランディさん。
同じく寄稿いただき、『チベットの死者の書』について解説いただいた、『チベットの死者の書』を翻訳し日本に最初に紹介したおおえまさのりさん(中央左)
元首相の菅直人さんも駆けつけてくれました。
桑名はるこさんと岡野さんの幻のセッションも実現しました。
全国の市民活動家が一堂に会し、どんな催しでも実現しない、スペシャルな再会がバウさんを通して実現しました。
バウさんがくれた最高のご縁。
この日、ここから動き始めると、
一人一人が改めて決意した。
会の中で、バウさんのご意向通りお気に入りだった(だろう)10曲をご紹介しました。
(だろう)というのは、バウさん自身に選んでいただく予定だったのですが、選ぶ前に亡くなられたので、これまでに道中記などで紹介していたり、直接バウさんから聞いた話などを元に、選んでいったのです。
では、会に参加されていない方へもバウさんからのプレゼントです!
<BOW’S BEST SELECTION>
※クリックすると曲がきけるサイトにリンクします。
※道中記で紹介された内容もリンクします。
Hymn to Hope(希望への讃美歌) / シークレット・ガーデン (道中記1、道中記2)
一粒の種 / 砂川恵理歌 (道中記)
日々 / 吉田山田
Red Rubber Ball / The Cyrkle
What a Wonderful World / Louis Armstrong (道中記)
Imagine / John Lennon
ハナミズキ / 一青窈 (道中記)
愛を止めないで / 小田和正 (道中記)
Puff the Magic Dragon /ピーター・ポール&マリー
The Long And Winding Road / The Beatles
この中でも一番のお気に入りだったのが『Hymn to Hope(希望への讃美歌)/Secret Garden』 です。
これは、バウさんを知る誰もがバウさんの1番だと認めた一曲でした。
この曲についてバウさんは次のようにバウの道中記書いています。
『この曲は、私の現れです。この音を目の前の全てのものに聞かせたいという思いがある曲なのです。いつも山の頂や見晴らしの良い場所で、目の前に現れた全ての山々に、全ての樹木たちに、葉っぱの一枚づつに聞かせて来ました。
私にとってこの曲は、瞑想に入っていくプロローグでもあり、叙事詩でもあり祝詞でもありエピローグでもあるのです。
(【バウの道中記】2008年10月21日 【Hymn To Hope 】)』
会の最後にこの曲でバウさんを次の場所へ見送りました。
バウさん、本当にありがとうございました。
あとは、私たちが動きます。
行ってらっしゃい!
追伸。
会の中で一つ面白いことがありました。
様々な方々が会場に駆けつけてくださったので、曲の紹介の時間を削って参加者の方の話を追加するような進行になりそうになったのですが、その時、映像の上映で使っていた私のパソコンが急にi-tuneを起動させて、Bow Selectionの曲をかけ始めたのです。それが、消そうと思っても全然反応せず、パソコンを強制終了してやっと止めたのでした。オペレーションやってたトシさんは大慌て!
「ちゃんと曲をかけろ!」
そんなバウさんの合図に、私たちはそれまで以上に曲をきっちり紹介するようにしました!
バウさんの確かな存在を感じた嬉しい瞬間でした。
それ以来、私のパソコンは調子が悪いままなのですが、不便だけどなんだか修理したくないような、そんな気持ちなのでした。