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大和町の様子(アッシュからの報告①)平成27年9月関東・東北豪雨

本日は先日カーシェアリング協会のお手伝いで社協に軽トラをお届けした宮城県大和(たいわ)町へ、泥だしなどの災害ボラに行ってきました。
大和町は、今回の「東北・関東豪雨」で、9月11日に記録的な豪雨のため吉田川などから水があふれ、広い範囲で住宅や店舗などが水につかりました。特に被害が大きかったのが高田地区と舞野地区。今日は社協SVCのニーズ調査に基づいて、4箇所の現場で5名のチームで作業をしてきました。

 最初の作業は、個人宅の家財の運び出しと泥だしです。住居家屋に被害はなかったのですが、納屋が水浸しになったお宅でした。納屋に保管されていた家財を庭に運び出してから泥出し、そして瓦礫回収のダンプへその家財の搬出をお手伝いを実施。
その後は水で床の洗浄と石灰撒きまでやりたかったのですが、「あとは自分たちでするから」と丁寧にお断りされてしまいました。今後の作業も大変かと思うので、ぜひ困ったことがあれば助けを求めて頂きたい!と率直に思いました。後ろ髪をひかれながら現場を引き上げ、いったん社協の活動拠点である「舞野文化センター」へ戻り、次のニーズへ。

 午後は臨時のゴミの集積所となっている道路の路肩3か所で、燃えるゴミと、燃えないゴミ、木材を、それぞれの専用ダンプへの積載作業をお手伝い。

大和町では地元の建設業協会が災害対策本部を設立して、作業員やダンプ、重機を町内の被災地区に展開されているようで、「本業」の土建関係の作業員の方々とボランティアが協働しているのでした。

いつの間にか社協さんではなく建設業協会の方のコーディネートで、被災した建設会社の敷地内に流れ着いた、流木を中心とした木材をダンプに積む作業のお手伝い。
木材のなかには椎茸の原木が混じっていたりして、捨ててよいものかどうか悩みましたが、もうそれ駄目だからと言われ、泣く泣くダンプの荷台へ投げ入れる僕です。

最後は他で作業をしていた6名のボラチームと合流し、農家のお宅で被災ゴミの整理と搬出を行いました。すっかり汚水に浸かって汚れてしまった田んぼの棒がけをする長い木の棒が大量にあって、それをダンプに丁寧に積んで送り出し、それで本日は終了。

久しぶりに水害被害地で災害ボランティアに従事いたしましたが、正直、作業をしているとどんどん心がヘコんできます。相当荒んだ気持ちになります。全く持って心身ともに消耗するとてもしんどい作業です。そのしんどい作業をするほか、現状を回復せしめることは不可能なのですよね。あたり前な話。それを誰がするのか?
「被災者のために、困っている人のために」だなんて、そんな一片の曇りもないキレイなこと、僕ごとき薄汚れたオッサンには恥ずかしくてとても言えません。ちなみに、今日同じチームで働いてくれた20代の若者に災害ボランティアに参加した理由を尋ねたら「どうせ連休中は家で寝ているだけなので、それだったらここに来て少しでも役に立てればと思って…」。なんて素晴らしい!と思いました。これからは僕も同じことを聞かれたらそう答えようそうしよう。

汚れる仕事が全てそうだとは言いませんが、人が嫌がることでも、やらなくてはならない仕事をどこかで誰かがしていることについて、それと、それがなければ僕らの社会は1ミリも成り立たないこと。じゃあ、そういう社会で僕らはこれから何を大切に生きていかなくてはならないかを、無い頭の末端構成員としてまたもや考えずにはいられない僕でした。

明日以降も継続して大和町に参ります。

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泥にまみれた家財道具、ずぶ濡れのままの使えそうなモノ…。
つい前日までは暮らしの場に存在していてくれた品々と、
別れに立ち会う作業はとても切ない。
どうにも途方に暮れる状況下で、暮らしを支えてくれた品々を、
瓦礫と呼んだり、ゴミを分別したり。
一ミリでも一歩でも、それが、それが、それが・・・。
(が)

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