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大和町の様子(アッシュからの報告③)平成27年9月関東・東北豪雨

大和町3日目の記録

地元新聞で「人手が足りない」と記事が出たらしく、まほろばホール駐車場は午前10時過ぎにはボランティア参加者と思われる車両で埋まっていました。

本日の現場も舞野地区。

 まずは20名で20メートルほどの農業用水路の泥かきと土のう作り。瞬時に終了。人数の力ってすごいです。

その後サテライトに戻り、「力仕事のキツイ作業OKな男子のみ」という志願制チームに手を上げて参加し、個人宅へ移動しました。先発隊に合流し、木の柱とトタンで作られている倉庫内の掃除を総勢約15名で実施。

稲をまとめるときに使う木の棒、クランプが3~4個も付いたままの3メートルはある単管パイプ、木製の樽などで一杯の倉庫に、両側の開口部からトンネル工事の様にもぐりこみ、運び出しを行いました。

倉庫は半壊状態で、ヘルメット無しには作業できませんでした。何度も頭をぶつけながら、ヘルメットの有難さを感じました。
できないことはしない。危険なことはしない。これは作業の鉄則だとつくづく思います。

危険なことをあえてやりたがる傾向の人や、無自覚に危険に足をつっこむ方が時々います。

その様な光景に出くわしたら、気付いた人がその場で「危ないですよ」と声がけをしていくことが大事だと感じました。

終わってみると、この人数であの量をよく捌けたなという率直な感想。作業中は会話をする余裕は全く無かったけれども、作業終了後には御依頼主の家主の方とボラの皆さんの笑顔が見れた現場でした。

大和町4日目の記録。

本日は大和ICに程近いゴルフ練習場での清掃作業。今回は、ボラ受付場所である「まほろばホール」から直接バスでピストン輸送された100名近い人員が、現地に集合し作業開始しました。

何千坪あるのか…。なんとも広い現場でした。ちなみに大和町は、個人宅でも300坪を超えるような大きなお宅が多いです。

 広大な敷地の家に現在住んでいるのは農業を引退したご高齢のご夫婦2人だけで、この際もう使う予定のない農機具などを捨てるか…というせつない判断シーンに出くわして、なんともいえない気持ちになったりもしました。

話を戻してゴルフ練習場の現場。

人工芝を保護し張りめぐらされているネットは剥がせないため、ネットの上下に薄く乾いてへばりついた泥を、砂埃に塗れながらプラ箒や竹箒を使って掻き出し、塵取りですくい、ネコに集めて駐車場へ運び、風で飛ばないように水をかける。を繰り返します。

朝はその状況に一瞬途方にくれた現場でしたが、数の力で徐々にキレイになっていき、嬉しくなりました。

大和町5日目の記録。

はじめて一人での参加です。連休最終日の本日も、相変わらず駐車場は一杯でした。

本日は、舞野地区の100メートル程の蓋のないU字側溝の清掃作業を12名で行いました。

 

 路肩の砂利と住宅の庭の砂利がこの側溝に流れたため、中は泥と石でいっぱいでした。ザリガニ閣下に威嚇されながら作業をし、4時間後には足元を救われないかと心配するほど勢いよく水が流れて、爽快な気分になりました。

その後、掻き出した土砂を土のう袋に入れる作業にうつりましたが、この日までには完了せず、後日継続案件となりました。

このままで雨が降ったら、土砂が側溝に戻ってしまうので心配です。

昼休み中に、向かいの田んぼで稲刈りをしているおじいさんと話をする機会がありました。

田んぼに漂着したゴミのため、作業が全く捗らないとのことでした。コンバインがゴミが巻き込んで壊れてしまったら大変だからです。コンバインをゆっくり進ませながら、進行方向にゴミを発見すると随伴している人がゴミを取り払う、という作業をしているそうです。

「このゴミもあんだ方がいるうちに頼んだ方がいいんだべかねえ?」と聞かれたので、「今回の水害で困っていることは遠慮せず全部伝えた方がいいですよ」と答えました。

時間が経過していくと、マスコミの報道も減り、人々の関心が薄れ、ボランティアの数も減り、ニーズ対応はどんどん難しくなってしまうだろ
うけれど…。

大和町に5日間通ってみて感じたことは、町民のみなさんがとても遠慮がちな人達だということです。

「他の家を優先して」とか「これくらい自分たちでやらなくては」と緊急ニーズを出していなかったお宅に発災から1週間後に伺って、「まだこんな(ひどい)状態!?」と思うことがありました。そういうことから、今もまだ深刻なニーズが隠れているのではないかと心配です。

大和の美しい田園風景と、そこに住まう人々の気持ちの奥ゆかしさと気高さが重なって、「むしろ惚れてまうやないか!」と思う僕でした。

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28,000人ほどの町大和町(タイワ町)。
水が壊した様々な人工物の残りを、力を合わせてきれいにして行く姿は、
きっと、傷ついた人々の支えになったコトと思います。
お疲れさまでした。
まだまだ現地の被災状況は続いており、人の力を必要としていると感じました。(が)

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