九州から石巻に戻ってきてから、なかなか時間が取れなかったのですが、
22日から九州入りし、そこで取り組んだこと、現場の様子など遅くなりましたがご報告いたします。
まずは、車の提供について・・・
熊本の被災者の方Sさんから電話を受けて、19日車募集の呼びかけを行ったところ、翌日鹿児島市内の車屋さん(モータースパイステツさん)から車の申し出の連絡がありました。早速、Sさんに連絡したところ、すごく喜んでくださり、しかもなんと母方の実家(鹿児島市)へ避難されるところとのことで、鹿児島市内での引き渡しの調整を行いました。
4月22日に福岡から九州に入り、様々な現場で調整を行いながら24日に車の貸し渡しのための顔合わせを行いました。(名義変更に少し時間を要すため、ひとまず顔合わせと貸し出すための手続きを行いました)
(左:車両を提供してくださるモータースパイステツの山口代表、右:石巻の事務所に連絡をくださったSさん)
今回、モータースパイステツさんから、なんと3台も提供いただくことになりました。しかも、ムーブとジムニーは車検を通して、ワゴンRも基本的な点検整備を行ったうえで提供いただけることに。
山口さんは
「東日本大震災の時は、寄付くらいしかできなかった。今回の取り組みを見て、自分の出番が来たと思って連絡を取りました」
とおっしゃってくださいました。
Sさんも
「こんな、いい車を本当にありがたいです」
涙ながらに喜んでくださいました。
事務所の中で、お二方に私どもの取り組みについて改めて説明し、貸し渡しのための申込用紙などをSさんに記入をお願いしたところ、名前を途中まで書いて、そこから書き進めることができずに
「すいません、ほっとしすぎてペンが握れなくて・・・」
熊本の方々の張り詰めた気持ちと車を届けることで与える安心感を知りました。
(今回の活動をサポートしてくれている愛ちゃんが代筆で申込書を書いている様子)
Sさんには、ワゴンRを1か月無料で使っていただくことになりました。
名義変更終了後、直接車を受け取って活用いただきます。
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今回の貸し出しの動き以外に、3日半九州を巡りながら様々な調整を行っていきました。
<周辺県での拠点づくりと車集め>
私たちの作戦は、こうです。
1.周辺の県で車を集め、熊本で活用する。
2.そのために各種手続きと車を保管するための拠点を各県に作る。
3.効率よく一気に車を運ぶ。
私たちの活動に協力してくれた九州の方、ということで福岡の愛ちゃんと大分の雪ちゃんが思い浮かび、連絡を取ると二つ返事で了解いただきました。
ということで、まずは福岡で愛ちゃんと合流し、そのあと大分で雪ちゃんと打ち合わせを行いました。
そして、一緒に地元の新聞社に車集めの呼びかけを行ってくださいました。
西日本新聞(福岡):カーシェア用の車、無償提供呼び掛け 被災者へ貸与
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/for_earthquake_supporter_raising/article/241630
大分合同新聞(大分):被災者へ軽自動車無償提供呼び掛け カーシェアリング協会
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/04/26/132753059
これらの紙面を見ていただいた方から申し出をいただき、現在山口様からの車以外にも5台の車の手続きを進めているところです。
<現場視察と避難所での広報>
湯布院、南阿蘇村、益城町のそれぞれの現場を実際に歩き、避難所で被災者の方や運営者の方と意見交換を行いながら、私たちの取り組みを紹介したり、取り組む内容について調整を加えていきました。
今回の取り組みのチラシ(避難所掲示用)
※イラスト協力:Fumio Obata http://www.fumioobata.co.uk/
【湯布院(22日)】
湯布院は、瓦が落ちたり、半壊の建物が数件あったり、水道が一部復旧していない場所があったりしましたが、観光シーズンであるGWに向けてその復旧を待ち一丸となって進めていて、後で尋ねた熊本の被災地と比べ収束に向かっている印象を受けました。ただ、昨日も震度5の地震があり、心配でもあります。
【南阿蘇村(23日)】
南阿蘇村では立野地区、長陽地区で大きな被害を受け、うち立野地区では避難所が土砂崩れの危険性のある場所だったため、大津町に移動されるなどしていました。
(電気が安定供給されないため、発電機で信号を動かしている様子)
南阿蘇村の避難所では、避難所の運営をされている方に話しかけたところ、宮城県栗原市から助っ人で来られている方で、関東・東北豪雨での活動をご存じで、すぐに担当者につないでくださり意見交換を行うことができました。
南阿蘇村の「丸葉山地区」の方とご縁をいただき訪ねたところ、今回の地震で電力の自給の必要性について痛切に感じ、地域コミュニティで発電機を手に入れて防災に備えようとしている場に居合わすことができました。ちょうど私たちが、独立した自然エネルギー発電で電気自動車を充電し、防災に備える活動を行っているため、先日作成したガイドブックをお渡しし、それを見ていただきながら、説明させていただきました。
発電機を設置するための募金活動を始められたので、よければ応援してください。
●南阿蘇・おいしい丸葉山
http://blog.goo.ne.jp/minamiaso_maru/e/c36bbb7fe44d20e5b2c80e58694c447f
【益城町(23日)】
益城町では、震源地ということもあり、一部の場所では壊滅的に建物は倒壊していました。OPEN JAPANの助さんをはじめとする重機ボランティアが倒壊家屋の貴重品の救出活動を行っていました。災害対策本部でも意見交換を行うことができました。
【熊本市内(24日)】
熊本市内は時間の関係上ゆっくり回れなかったのですが、支援団体の連絡会議に参加し、支援活動への車の貸し出しについて話をしてきました。
<OPEN JAPAN 緊急支援 打ち合わせ>
日本カーシェアリング協会はOPEN JAPANの活動として取り組みを進めており、特に今回の熊本地震の件は緊急支援チームと連携を取りながら進めてまいります。
先発で熊本入りしている、助さん、がってんさん、とーるさんなどの諸先輩方と連絡を取り合いながら、すでに連携の始まった地元の方々とこれからのことについて打ち合わせを行いました。
OPEN JAPANとして、サポート・連携を行う「南阿蘇よみがえり」のピカレ君(右)とその立ち上げサポートを行ったガッテンさん(左)
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名義変更を終えた九州内の車を熊本に運搬するためにGWの後半に熊本入りする予定をしています。
以下の協力を募集します。
どうぞご協力よろしくお願いします!
ご連絡先:teikyou@japan-csa.org 0225-22-1453
1.車の募集(まだまだ足りてません)
3か月以上車検の残っている軽自動車(九州で受け取ることのできるお車)
詳しくは:http://japan-csa.seesaa.net/article/436843119.html
2.車の運搬ボランティアの募集
熊本の近隣県で集めた車を熊本まで運搬協力いただける方
3.長崎・佐賀・宮崎・熊本でのサポーターの募集
長崎・佐賀・宮崎・熊本在住で車提供者との手続きのサポートや車の引き取り等のお手伝いいただける方
4.寄付の募集(同額をKEEN様から追加で寄付)
日本カーシェアリング協会はOPEN JAPANのプロジェクトとして展開しており、
この度の熊本緊急支援においてKEEN様からOPEN JAPANの支援活動
の一つとして『マッチングペイ』による支援をいただけることになりました。
マッチングペイとは、みなさまがオープンジャパンにご寄付頂いた金額と
同額をKEEN様がさらに寄付するという仕組みです。
こちらを財源に他の緊急支援と連携しながら熊本支援に取り組んでまいります。
【詳しくはKEEN様のブログをご参照ください】
http://blogjp.keenfootwear.com/?p=9126
【お振込みいただく際の留意点】
*お振込み時にご入力いただくお名前の最後に、「キーンブログ」と入力してく
ださい。
例)タナカ ハナコ キーンブログ
【寄付金振込先 *ゆうちょ銀行→ゆうちょ銀行へのお振込】
■振込先:ゆうちょ銀行
■記号:02250-5
■番号:126661
■口座名:一般社団法人 OPEN JAPAN
【寄付金振込先 *他銀行→ゆうちょ銀行へのお振込】
■振込先:ゆうちょ銀行
■店名:二二九(ニニキユウ)
■店番:229
■預金種目:当座
■口座番号:0126661
■口座名:一般社団法人 OPEN JAPAN(イツパンシヤダンホウジン オ-プンジヤパン)