1/29(水)
◇季節外れの大雨
1月としては記録的な大雨を記録した丸森町では、再び土砂災害の恐れがあるとして、大雨警報発令に伴い、警報レベル4が発令されていました。(29日18時過ぎにすべて解除)
安全を考慮して外での活動は休止していましたが、現状を把握するために仲間たち数名が町内を見回り、川の水位や道路の冠水状況を確かめたり、一部重機を使って水路を作って溜まる水を吐き出す作業などを行いました。
1/30(木)
◇14時時点 宮城県丸森町の現状報告
前日に降った大雨による警報・注意報が解除されてから一夜明け、朝から町内の気になる箇所の現地調査を行なっているメンバーから現状報告が届きました。
床下浸水しだった家屋では詰まっている側溝掘りの必要があったり、補修した道路が再びえぐれていたり、家の裏の土砂が再び流出したりした箇所がいくつかあったようです。(追記)
※詳細については、facebook投稿の写真の説明に記載していますのでご確認ください。 https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2526421360949538&id=1731359220455760
午後は引き続き現地調査と、現場での活動に分かれて活動しています。現地調査の結果は情報共有を行い、今後の段取りを決めていきます。 復旧半ばでの大雨に歯がゆい想いもありますが、災害復旧活動をされるみなさまや自宅の復旧作業をされる住民のみなさまもくれぐれも安全第一で活動なさって頂ければと思います。 また全国の丸森町に心を寄せていただいているみなさまも、引き続き温かいご支援のほどどうぞよろしくお願い致します。(なが)
◇20時時点 宮城県丸森町の現状報告・続報
本日行った現地調査の続報が届きましたのでお伝えします。
重機隊が1日がかりで現地調査にまわった現場は22件。 丸森町内で気になっていた箇所はほぼ確認できたそうです。 何ごとも無かった現場も多数ありましたが、雨が降る前はきちんと張っていたブルーシートの隙間から雨が入り、ブルーシートの下から土砂が流れてしまった現場がありました。
※詳細については、facebook投稿の写真の説明に記載していますのでご覧ください。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2526629054262102&id=1731359220455760
予想以上の雨によって流れてしまったのが一番の原因ですが、今後また雨が降った時のことを想像して活動に取り組まねばならない、と話してくれました。
これ以上被害が拡大することは極力考えたくありませんが、その際少しでも被害が抑えられるように、少しでも住民さんの笑顔が増えるように、日々の活動に取り組んでいきます。(なが)
1月31日(金)
「わざわざ心配すて来たのすか??」「わざわざこいな山奥まで、見に来てけだのすか??」
先日の大雨警報発令に伴い、丸森町では警報レベル4が発令されました。
OPEN JAPANと仲間たちの重機隊が、裏山から家屋裏に流出した土砂の撤去をした箇所を、「一昨日の雨大丈夫だったすか??」と、声を掛けながら見廻活動をして参りしました。 その際に、住民さんから頂いたお言葉です。
「ちょっと心配だがら、裏山見せでけらいねぇ!!」
急ぎ家屋の裏手に向かう自分に住民さんから、「雨が凄くておっかねがった(怖かった)でば!!」「んだげっとあんだ達に、土砂取って貰ってだがら、全然崩れねくて助かったでば(あなた達に土砂を取り除いて貰っていたので助かりました)!!」
目に涙を浮かべながら、住民さんは、見廻りに来た自分に感謝してくれるのでした。
土砂災害の恐怖を経験された住民さんが、再びその恐ろしさを感じながら避難した事を、咳を切ったように話す姿に、「その後どうですか??」と、見廻りをする事の大切さを感じました。
土砂を取り除く事も大切ですが、「その後どう??」と、顔を出しながら、”心のレスキュー” をする事が何よりも大切だと、改めて感じられました。(重機隊 萬ちゃん)
2月1~2日(土~日)
◇コミュニティ再生サロン、みんなで絵馬奉納
昨年12月1日よりNPO法人スマイルシードが再生をてがけていた中島天神社、通称「猫神社」。 多くの住民さんと一緒に活動し、多くの学生ボランティアたちも継続的に参加してくれました。
2日には近くの集会所でみんなで絵馬をかきました。
普段は床下モグリの達人、北海道から来ているボランティアの本多さんが玄人はだしのそば打ち職人となりみなさんにそばをご用意しました。
午後にはみんなで神社に向かい絵馬を奉納、
それぞれが祈りをこめて絵馬をつるしていきました。
「この神社にこんなに人が来たのははじめてじゃないかな」と語られる住民さん。
地域の人たちの心が一つになる場所、時間が生まれたときでした。
◇重機×人力=人間重機のパワーワーク
毎週末、東京近郊からワゴン車で駆けつけてくれるボランティアチーム「援人」のみなさん。
今回もバスの移動や狭小地での土砂だしなどハードな案件でした。重機隊のばんちゃんと連携してチームワークで大量の土砂を運び出してくれました。
【ボランティアチーム援人】東日本大震災の被災地をみんなのチカラで応援し続けようと2012年に立ち上がり、東北被災地などにほぼ毎週末に足を運んでいる社会人のグループ(任意団体)。
人力だけではできないこと、重機だけでもできないこと、それぞれができることを持ちよって住民さんのためにできる最大限のことを完遂することができました。
パワーワークの裏にある、住民さんとのコミュニケーションや心遣いがその力の源なのだろうと思わされます。
※同じ現場の活動の様子を、重機隊の萬ちゃんと、ボランティアチーム援人の中野さんが同じタイミングで報告してくれていました。合わせてご覧ください。
OPEN JAPANと仲間たち 重機隊ばんちゃんの記事
【けしておごらず・けしてはしゃがず・けして諦めず】https://www.facebook.com/banchiyan/posts/2699633333459460
ボランティアーチーム援人 中野さんの記事 https://www.facebook.com/nakanohajime/posts/10157533428214504
◇山の上の大工仕事
山間部での活動が多くなってきた今日この頃。
大工案件も各地にあり、本職の大工ボランティアやっちゃんは現地調査と施工ボランティアで丸森中を走っています。 同じく地元の本職の大工お二人がボランティアとして参加してくださるようになりました。
この週末の現場は山の上のお宅。車で細い道を走っていくと急坂を自転車でのぼっていくおばあちゃんの姿も見えました。
現地についてしばらくすると、帰ってこられたのはそのおばあちゃん。疲れたそぶりもなくそのまま物置小屋の二階に干している柿を取り込んでおられました。やっちゃんたちが直しているのはその小屋です。
崖に面した壁が一面土砂で押しつぶされました。生活の大事な場所、山の上で三人の大工さんが木材を削りながらその復旧にあたりました。(記録撮影班P)
【活動実績】
2020年1月29日(水)〜2月4日(火)
●活動件数 合計41件
└ 重機案件 13件
└ 大工系案件 25件
└ 地域ニーズ 2件(中島天神社、チューリップ見守り隊)
└ イベント 1件(スマイルシードによる絵馬奉納会、打ち立て蕎麦の炊き出し)
●活動人数 合計180人
【OPEN JAPANと仲間たち連携団体】順不同
災害NGO結 DRT JAPAN IVUSA 石狩思いやりの心届け隊 TEAM NORTH スマイルシード ボランティアチーム援人 テラセン DEF災害エキスパートファーム DRT広島 GAKUVO 東北大学 尼崎若者被災地応援隊 縁の下のもぐら チーム茨木 丸森町町民 仙台市消防局六郷BC