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『自治連カーシェア』始動。

12月21日、石巻仮設住宅自治連合会はちょうど1年を迎えたこともあり、支部の役員の方々だけでなく、自治会役員、世話人の方々なども参加いただく拡大会議を行いました。

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復興住宅の進捗状況の説明と市報で案内が出されていたこともあり、100人上の方が来られていました。
5団地が渡波の仮設に集まって小さく自治連が始まった頃を思い出しながら感慨深くなりました。

自治連が結成された時の様子
http://japan-csa.seesaa.net/article/239794086.html

さて、その会で、私達も一つ紹介した企画がありました。

『自治連カーシェアリング』です。

ハイエースの『天ぷらカー』と『2tトラック』を自治連の加盟団地(現在36団地)にお住いの方ならもれなく自由にカンパで使えるという取り組みです。つまり、約3000~4000世帯で2台の車をシェアする事になります。
ただし、住民同士の交流や助け合いを目的とした活用に限るというのが味噌です。

団地の方々と一緒に天ぷらカーで温泉に行っていただいたり、引っ越しや荷物を運ぶ機会がある時に団地内で手伝いあいながら2tトラックを活用いただければと思っています。

最近でも仮設住宅内での引っ越しが始まっています。
年度を区切りとして引っ越しされる予定の方も結構います。
しかし、2年後くらいから復興住宅が立ち並び、引っ越しラッシュが始まります。
それを、ぜひ助け合いの機会にしていただければと思っているのです。
そうした気運をいまから少しずつ団地の中で生んでいければと思ってます。
そして、一番不安を抱えていらっしゃるであろう一人暮らしのお年寄りのみなさん方が安心して引っ越しできるようになればと思っています。
そのための、ちょっとした仕掛けが今回のこの自治連カーシェアです。

自治連カーシェアチラシ.pdf
(配布した資料)

このプロジェクトを引き受けてくださったのはカーシェアリング利用者であり、また協会スタッフでもあり、自治連事務局のスタッフでもある糠塚前団地副会長の阿部さんでした。2足のわらじを履いて大活躍の阿部さんがいるからこそ実現できる企画なのです。

住民の方々は、車を使いたいとき、自治会に相談し、自治会が阿部さんに相談して、そのコーディネートをやっていきます。つまり住民側から窓口は自治会になります。要は自治会でのカーシェアリングをこういう形で試みてみるという事です。

さてさて、一番最初に利用希望の手を挙げていただいたのは、なんと南境第七団地の松山さんでした。(スタッフの松山さんです)
引っ越しを副会長の大内さんに手伝ってもらいながら行うので天ぷらカーを借りたいとの事でした。
身内といったら身内なのですが、最初なので私達もテストケースとしてうってつけでした。

早速阿部さんは団地に向かい、自治会長の山上さんを含めて説明を行いました。
それは、自治会が窓口になるため、自治会役員の方々にこの仕組みをまず理解していただく事が最初の一歩だからです。

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すると、松山さんがカーシェアリングのスタッフもやっているという事もあり、「松山さん担当してください」と山上さんの鶴の一声があり、松山さんが自治会の役員となり、この団地で車を使いたい方々の総合窓口になる事になりました。
これも運命ですね(笑)

さて、引き続きてんぷらカーについて、阿部さんが松山さんと大内さんに丁寧に説明していきました。

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京都から手伝いに来てくださった野村さんも一緒に記念すべき第一号の集合写真。
(この日とても寒かったのでみんな頭に何かをかぶってます。)

利用するのは29日、30日の2日間ということなので、この日は一旦車を持ち帰り、当日改めて車を仮に来てくださることになりました。

そんな中、28日の夜、天ぷらカーを設置している渡波北部第3団地から連絡がありました。車のエンジンがかからないと。

翌日、私達がいつもお世話になっている車屋さんの『カーチャンスさん』に来ていただき診ていただいた所、バッテリーが完全に放電しているとの事でした。

協会スタッフは既に冬休みに入り、私も既に石巻を離れていたため、スムーズに対応できず結局天ぷらカーは今回の用足しに使う事ができませんでした。松山さんは、別の車で無事用を足せたようで安心しました。

まぁ、何かを始める時、やっぱり色々と起こるものですね。
しかし、最初の流れ出しはできたと思います。

年が明けてから、この取り組みを軌道にのせて、団地内の助け合いや交流を1つでも産むことができればと思ってます。

私達だからできる様々なオリジナルな取り組みをこれからもどんどん挑戦していきたいと思います!

(日本カーシェアリング協会のブログより転載)

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