「除雪のための軽トラを秩父でカーシェアできないか？」

秩父のキヨ（清野和彦）から２６日、相談の連絡がありました。

最初、事務局管理の車検切れのトラックがあって、それを車検を通してと思って手続きを進めようとしたのですが、抹消登録をしており、登録し直すのに１週間は時間がかかる事が分かり、軽トラを活用している利用者に相談することにしました。

２７日昼、不動町の大崎さんを訪問し、相談したのですが、すごく協力したいけど自治会管理にしている車を自分の一存で即貸し出す事は難しい。。。
となり、次に黄金浜で使用している阿部さんに連絡を入れ、阿部さんが帰宅する１８時３０分頃訪ねました。

事情を説明したら快く１ヶ月、別の車と交換する事に了解してくださいました。

（阿部さん）

翌朝６時、増田さんと一緒に石巻を出発しました。

軽トラは、当たり前だが長距離運転用には作られておらず、エンジンが座席の下にあり、長時間乗っていると結構大変でした。

サービスエリアで休憩しながら、秩父を目指しました。

東北を離れると雪がなくなっていったのですが、秩父に入ると雪がまた表れ始めました。

ニュースなどで見た雪災害の爪痕がいろんなところで見られました。

秩父市役所に１２時に到着。

お腹が空いたので市役所の隣にあるラーメン屋で早速腹ごしらえ。

店の壁にTシャツが貼ってありました。

よくみると

「元気　宮城」

店の方に尋ねると、なんと震災後、石巻に支援に行っていらっしゃったそうです。

ふらっと立ち寄ったラーメン屋のマスターでさえも支援に訪れている位、この秩父という地域でも多くの方々が被災地を訪れたのだという事を感じました。

今回の取り組みが震災後に秩父地域からたくさんの方々に来ていただ事への石巻からのささやかなご恩返しの一つになればいいなぁと思いました。

１３時にキヨと合流しました。

軽トラはキヨが今回の雪災害の際に立ち上げた市民団体『市民災害救助隊ちちぶ』に貸し出し、ここが市民の窓口となり車両管理などを行います。

石巻で石巻仮設住宅自治連合推進会が窓口になって仮設にお住いの方々の引っ越し用に電気軽トラを貸し出しているスキームです。

関係者が一堂に会し、カーシェアリングの手続きの説明をして車の引き渡しを行いました。

そして、同意書や申込書を渡して、手続き方法や保険の内容や石巻の取り組みについて説明しました。

早速トラックは、除雪に使われることになりました。

現場はこんな感じです。

人が通れるくらいのスペースは除雪したのですが、奥の車を出すことができないのです。
ここを集まったボランティアの方々がどんどんトラックに雪を乗っけていきます。

そしてそのまま雪捨て場まで雪を捨てに行きます。

これから雪だけでなく、今回の災害で破損したモノ等を運んだりなど軽トラの需要は続くだろうとキヨは言ってました。
これから本格的に市民の方々に広報していき、広く活用していただきます。

今回は、私はマニュアル車が運転できない事もあり、増田さんが名乗りを上げてくださり、秩父に車を届け石巻の取り組みを伝えてくださいました。
災害などあれば石巻の方が駆けつけ、車を貸し出しシェアリングをその地に伝えながら、貢献していく。
今回の取組は、そんな未来をほんの少し垣間見たような気がします。

NHKさんと東京新聞さんが今回の取り組みを取り上げてくださいました。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106706331.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20140301/CK2014030102000144.html
（日本カーシェアリング協会ブログより転載）

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