2月14日(金)そば打ち体験ワークショップ
2月12日に丸森にあるインターナショナルスクールよりお誘いを受け、北海道から来ている長期ボランティア仲間がそば打ち体験ワークショップを行いました。
そのインターナショナルスクールは丸森の川沿いにあり、アメリカ、ブラジル、中国、台湾、タイから来ている子どもたちが通っています。
発災当時は川の水が上がってくるのを目の前にいつ避難をしようかと緊張感が走ったようです。 発災後はしばらく学校がお休みになり、中高生の子どもたちの中には地域のためにボランティアをした子どもたちもいたそうです。
そんな子どもたちと今日は日本の「食」に触れる機会を持ちました。そば粉と水からそばが出来るまでを不思議そうに見ていた子どもたち。工程の途中で蕎麦を触ったり、蕎麦の香りを嗅いだり……
お昼には中学生の女の子たちがお肉やネギを切って手伝ってくれて、みんなで温かい「蕎麦」を食べました。
「世界で一番美味しい!」「今までで一番おいしい。」の子どもたちからの最上級の言葉もあり、お手伝いにいったメンバーもそば打ちがこんなに人との交流に役立つとは思わなかったと話していました。
子どもたちが元気で笑顔でいると、自然と大人も笑顔になるなぁと改めて感じる1日でした。(なお)
~2月16日(日)の活動について~
いつも全国より応援していただきありがとうございます。
16日は全国的に荒天が予想され、強風も予想されています。
丸森町の住人さんの安全、支援に駆けつけてくれるボランティアの皆さんの安全を第一に考え、活動を中止にする可能性があります。
時間を作り遠方から駆けつけていただく皆さん、丸森に心を寄せていただいている皆さん、申し訳ありませんがご理解いただけたら幸いです。
また時間があるときに皆さんと一緒に活動できることをお待ちしています。
2月15日(土)【若者たちが見据える未来への眼差し】
台風19号に被災した丸森町で、我々は多くの若者たちと災害支援活動を展開して来ました。そんな若者たちの中には、地元社協の若手職員や、県内外から来る学生や高校生、そして海外からの留学生等がおります。
地元が災害により被災する中、福祉の観点から住民さんを見届けて来た若手職員。被災された住民さんへの対応に戸惑い、思い悩む事もあったと思います。
虚ろな眼差しの中で、善作を見出だすべく、奮闘していた時もありました。我々と共に、被災された住民さんの元へ、現地調査に入って行く頃には、“福祉の観点” から見守る事と、現場レベルでの、“技術の観点” から見守る事も学んでいました。
虚ろな眼差しで、明日をどう対応して行けば良いのか?、悩んでいた眼差しは、被災された住民さんへの、福祉観点のソフトな対応だけではなく、その時その時に応じた技術観点のハードな対応を学び、実際に現場での活動を、我々と共にする事で、今後の生活再建支援を学んでいたようです。その眼差しは、希望と自信に満ち溢れ、キラキラと輝いていました。
ボランティアに来た他の若者たちも「自分に何が出来るのか?」戸惑いながらの眼差しでスタートしていましたが、活動を通して、被災された住民さんとの繋がりに、いきいきとした眼差しに変わり、未来に於ける災害支援に、やはり希望と自信を持ったように見受けられました。
こうして災害支援を通し、若者たちに未来の行く末を託しながら、OPEN JAPANと仲間たちは、丸森町で引き続き活動を展開して行きます。
(重機隊 萬ちゃん)
OPEN JAPANで1ヶ月間の活動を終えたゆっけから、丸森での活動を通しての所感が届きました。
ゆっけはカメラマンであり料理人でもあるアドレスホッパー。
丸森に来てくれたのは今回で3回目、前回は昨年避難所へ毎晩提供していた野菜たっぷりの“元気鍋”の調理人として1ヶ月間活動をしてくれました。
今回は現場やイベントのサポート等の活動をしながら、ほぼ同時期に丸森に来た翔太くんの兄貴分として共に生活をしていました。
そんなゆっけ兄ちゃんから。
【何歳でもできることはある。】
1月から約1ヶ月間、丸森町にて15歳(中学3年生)の翔太くんがボランティア活動に来てくれました。そんな彼の活動への想いや行動を紹介をする事によって、これから災害が起きた時に年齢は関係なく想いを持てばボランティアをする一歩へ繋がれば嬉しいです。
初めは大人しく様子見をしていた彼が、だんだんと環境に慣れながらも自分の出来る事を一生懸命してくれた事が印象深かったです。その中でも彼が残した言葉に「人生が変わった」「世界観が変わった」と言っていました。
朝は恒例の「いぐいぐモリモリー!」という掛け声から始まり気合を入れてからの活動。毎日社協さんに向かってやらせてもらっていましたが、ここに「一緒に頑張っていこう!」「負けねーぞ!」という意味など一人一人が想いをもってスタートする大事な時間です。
現場では大先輩となる方々と一緒に現地調査したり、今の現状を見てもらったり、いろんな事を感じてもらいました。まだまだ手をつけられてない状態があり少しでも丸森の現状を知ってもらえたらなと思っています。「自分達もやれることはたくさんある。」そんな事を口にしていました。
また、全国から集まってきた人達と一緒に活動する機会もありました。上林地区の天神社の花壇を大学生と一緒に作っている所です。
今までの彼にとっては、全国各地から同じ想いをもって来てる人と活動する事すら当たり前ではなかったからこそ、刺激的で勉強になったと言っていました。
そして、一番は「家族」の存在が大きかったと思います。彼は何と一家でボランティアに来ています。ボランティアに来た理由も、お姉さん(絵理佳さん)が元々、丸森町でボランティアをしていた事がきっかけだったそうです。
そんな素敵な想いのある家族と一緒に活動した事に意味があるのではないかと思います。
皆で力を合わせてドロかきをしたり、大きなモノを運んだり、時には大人の中に混じって話し合いに参加する。そんな事が彼にとっての日々の成長を目の当たりにして大人が子供から学ぶ。そのものだった気がします。
そしてまた、翔太くんは「丸森に帰ってきます!」そう言いながら地元の山形へ帰りました。
1ヶ月間、がむしゃらになって動き続けた経験は、必ず未来への光へ切り開いてくれる一歩になると思います。そして、いつ何が何処で起こりうるか分からない自然災害だからこそ、彼のような若者が考え行動できるような事が大切だと思います。
災害が起こる前の準備の大切さ。起こったあとの対応。それぞれを意識していかなければなりません。現在も丸森で必要な事はまだまだあります。これからも、住民さんの為に動き続けます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。(ゆっけ)
2月17日(月)◇美容ボランティア
昨年、愛媛県西予市の支援の時に出会ったNPO法人CONCENTのお二人が、2度目の丸森支援へ来てくれました。
前回は避難所にて、今回は地域の集会所と仮設団地の談話室での美容ボランティア(ヘアカット、ドライシャンプー、ヘッドマッサージ)を行いました。
各地から届いた手編みの帽子などのお渡し会も一緒に。集会所では約30名程の人数が集まり、上は80代ほど、下は1歳ほどのお子さんが来てくれました。
まるで人の輪の中に「特設美容室」ができたようで、美容師さんもハサミを手に笑顔。切ってもらう住民さんもつられて笑顔。
ほんわかした時間が流れていました。
美容師のみゆきさんが、前回避難所ので髪を切った時よりも、少し住民さんが前に進んだからか、柔らかい雰囲気を感じたという言葉が印象的でした。
◇大学生とたこ焼きと足湯
美容ボランティアの隣では、春休み中の東北大・神戸大の大学生たちがコミュニティ支援としてたこ焼きと足湯を行い、和やかに住民さんたちとの会話を楽しんでいました。
その際、ボランティア側が住民さんのフルネームをお聞きして名札を首から下げていただいたのですが、住民さん同士で改めてフルネームを確認なさっている様子が伺えました。
お二人は現在お隣さんで挨拶や会話をする仲ではあるものの、下のお名前の漢字までは聞けていなかった、今更かしこまって聞くわけにもいかないからこれを機に知れてよかったと笑ってお話なさっていました。
仮設住宅では、元々ご近所さんで顔なじみの方々もいれば、入居して初めてお会いした方々もいます。
私たちボランティアの活動が、住民さん同士の交流のお手伝い・新たなコミュニティづくりのきっかけになれたのであれば嬉しく思います。(なお・なが)
【活動実績】
2020年2月12日(水)〜2月18日(火)
●活動件数 合計26件
└ 重機案件 9件
└ 大工系案件 15件
└ 地域ニーズ 4件(中島天神社)
└イベント 4件(美容ボランティア、たこ焼き提供、そば打ちワークショップ)
●活動人数 合計180人
【連携団体】順不同
災害NGO結 DRT JAPAN IVUSA 石狩思いやりの心届け隊 TEAM NORTH NPO法人 スマイルシード チーム茨木 ボランティアチーム援人 山部 群馬藤岡災害ボランティアサークル チームあすなろ 東北大学 神戸大学救援隊 NPO法人CONCENT テラセン 被災地に学ぶ会