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石巻ベースに放射能測定器を設置

10日、ベースに放射能測定器が届きました。鉛5センチの遮蔽帯で覆われた、重さ125kgの食品用放射能スクリーニングテストです。竜巻復旧支援から助さんが戻ってきて、ベラルーシ製のその機械の説明をみんなで受けました。機械は直接PCと繋がっていて、操作方法や注意点などを伺い、使えるようにセットアップしてもらいます。まず調べるものとの誤差をなくすため、設置場所の放射能を測定します。震災以降、この放射能測定器の設置数はまもなく200台にのぼるそうで、主な設置場所はと聞くと、やはり福島県とのことでした。

放射能測定器

11日、朝のミーティング前に、昨日セットアップしてもらった放射能測定器で、福島県会津産の白米の測定をしました。結果は不検出でした。測定器の説明をしてくれた矢島さんに、機械の説明だけでなく、放射能についての見解を伺います。機械ではヨウ素とセシウム134、137だけでなく、カリウムも検出されます。カリウムはバナナなどに多く含まれる聞きなれた物質ですが、これもまた放射性物質だそうです。カリウムとセシウムは似ているから、植物が栄養素だと思ってセシウムを多く取り込むという話しは本で読んだ事があります。カリウムは自然界に存在する物質、セシウムは原発事故以降に検出された物質、さて、人体にはどのような影響が出るのでしょう。わたしの回りにその問いに答えられる人は、今のところいませんでした。セシウムなどの放射性物質はだめだけれど、ラドン温泉(これも放射線物質)は体にいい、という見解はいかがなものか、など、測定器を皮切りに放射線についての話はつきませんでした。放射能について知るには、これから勉強していくしかありません。
ベースエントランス米ニティカフェカウンター奥に鎮座しています。

(はからめHPより抜粋)

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サンライス元気村


毎朝窓を開けると、旧北上川に流氷が流れている光景を目にします。そこに朝日がうつり、青空の下、カヌーに乗ってこの流氷の上に出てみたらどんな感じなんだろう、と思うとすぐそばにカヌーがありました。
  

カヌーイストのミエ姉さんが来てくれたこともあって、ミーティング終了後、カヌー初漕ぎ@旧北上川。氷は思ったよりも堅く、パドルが刺さりませんでしたが、流れる氷を横目で見ながら進みました。寒さよりも清清しさを感じた朝カヌー、たまにはカヌーの上でミーティングもいいのではと思います。



今日は旅人ルーシーとミエさんと3人でサンライス元気村(仮設の65歳以上の独居住まいの方に3kgのお米を支援するプロジェクト)に参加してきました。カーナビをかりて飯野川高校のグラウンドに建てられた仮設住宅に到着、 サンライスをずっと手伝ってくれているまりこさんと合流し、リストを片手に一軒一軒訪ねていきました。お米をお渡しするだけでなく、健康状態やお買い物、自炊、お友だちや家族がいるかどうかなどもそれとなく伺って、何か困ったことはないか、必要なことはないかを尋ねます。趣味の話しや家族の話、将来の話など、世間話に花が咲くような場面もありました。お米を支援してくださった方からのメッセージをお渡しすると、みなさんとても喜んで、そして感謝の言葉をくださいます。

午後から吹雪いてくる天候の中、次の仮設住宅を廻りました。あまりにも寒くて凍えそう、朝カヌーをしたとは信じられないくらいの寒さです。石巻、今夜は大雪です。 (よ)

はからめのWebサイトより転載

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第4回 ふくしま子ども元気村 

団子さしの準備

団子さしの準備

新年明けて初めてのこども元気村です。県内参加者20名、県外5名、今回は地元金山町のみなさんのはからいでスタッフも一緒に雪の金山町を堪能させていただきました。スキー場にてウィンタースポーツを楽しんで、温泉につかったあとは新年行事のだんごさし、翌日はお餅つきをして、金山町のお正月のお餅料理をいただきました。塩とくるみをすり鉢ですってソースにしたものをかけたあんこ餅と、ささがきごぼうと鶏肉のお汁に入れたお餅、そして大根と人参、昆布のお吸い物が郷土の食べ方だそうで、みんなめずらしいくるみソースに興味を持っていました。

綺麗な雪だるまの完成

綺麗な雪だるまの完成

宿泊は金山町小栗山にある民宿こばやしさんとみやもとさんのふたつに分かれました。お隣同士でしたので、夜はみやもとさんに集まって懇親会を開きました。地元の若者たちも遊びに来てにぎやかな元気村となり、楽しい時間を過ごしました。雪のしんしんと降り積もる中、楽しかった雪遊びのこと、それぞれが住んでいる環境のこと、気になる放射線量のこと、子育てのことなど、夜更けになっても話はつきませんでした。福島県内でも放射線量の高い地域に住んでいる人と、低い地域に住んでいる人、県内スタッフと県外スタッフ、それぞれがコミュニケーションをとり情報交換をし、ともに時間を過ごしました。この時間がとても貴重な時間だな、と感じます。ことばとことばの間にあるものを感じられる、こころあたたまる夜でした。

飛んだ瞬間

飛んだ瞬間

15日は歳の神(サイノカミ)という行事が行われます。みなさんの知るところではどんと焼き、お正月飾りや古札を燃やします。むかしは塞の神という字を使っていたそうで、魔を塞ぐという意味合いがあったそうです。行事は夜だったため、昼間のお松明の準備を見学させてもらい、会場の雪を踏み固めたり、かまくらを作って遊んだりしました。

夜はお母さん達との交流会

夜はお母さん達との交流会

そして生活体験館にてみんなでお茶会をしながら、今回の元気村をふりかえります。初めてのスキー体験ですべれるようになった、雪遊びが楽しかった、新しい友だちができて嬉しかったとの声をいただきました。みんなで作っただんごさしのだんごをおみやげに、みなさん笑顔で旅立って行きました。お正月行事として、だんごをこねて木の枝にさして、20日までに食べるという風習があるそうで、「忘れずに20日までに食べてくださいね。」と声をかけ、お見送りをしました。

みんなでもちつき

みんなでもちつき

雪の元気村、子どもたちもとっても元気になって帰っていきました。放射能のことを忘れて楽しむこともできる、なかなか言えない放射能の正直な話もできる、金山町の人たちと交流できる、それぞれがほしい情報をここで話し合えるという場として、次回も2月17日~19日に開催します。19日には金山町の雪まつりが行われます。

(はからめHPより転載)

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12月23,24日 はっぴーあいらんどフェスティバル in 郡山

はっぴーあいらんどフェスティバル、出店の様子

はっぴーあいらんどフェスティバル、出店の様子

早朝6時、ダブルスギさんに見送られながら福島に出発しました。今日明日と、「はっぴーあいらんどフェスティバル」というイベントが郡山市で開催されます。ふくしまの人を励ましたり、放射能の話をしたり、情報交換しあったり、という場になると思います。わたしたちが福島に帰ると立ち寄る穀物菜食レストラン「銀河のほとり」さんのご縁で、今回カレンダー出店させていただくことにしました。絆からはけいちゃん、ふくしま元気村スタッフミユキング、東京からもえもえも足を運んでくれました。

大きな会場、ステージでは常にライブや演舞が繰り広げられ、県外から応援に来たアーティストがふくしまの人たちを励ましたり、地元の人が熱唱したりと熱気あふれていました。

次々と繰り広げられる演舞の様子

次々と繰り広げられる演舞の様子

田中優さん(APバンク、未来バンク)、司会のてんつくマン(NPOメイクザヘブン、めぐみジャパン)、いしだ一成さん(俳優、ミュージシャン)、山本太郎さん(俳優)のトークタイムでは、放射能の除染についてや、情報をたくさんの人に伝えるためにはどうすればいいかなどを話しあい、みな真剣に聞いていました。

田中優さんが、火山の岩石が電磁波を吸収し、赤外線(熱)として放出するため、放射線量の高いところに撒くと数値が下がったという話をしていました。これまで「EM菌」「ゼオライト」などを撒いてみましたが効果がなかったので、次は溶岩を手に入れて実験してみたいです。あとから聞いた話しですが、溶岩だったらなんでもよい訳ではなく、黒曜石がよいとか。ただ、まだ実験段階の話だと思います。

トークの様子

トークの様子

「原発は津波の影響で爆発したのではなく、地震で爆発したのであって、福島原発は止めたけれど、日本中どこで地震が起こってもおかしくないこの状況では、日本中の原発を止めなければ危険、」との警告を今すぐにNHKや民放、インターネットやラジオすべてでみんなに伝えなければ、第二のふくしまをつくってしまうことになります。「私たちはインターネット、ユーストリームという新しいメディアを持った。このメディアを使ってたくさんの人に伝えることができる。」「原発に興味の無い人たちを引きつけるため、音楽の力やミュージシャン、タレントの力を使うべき。」タレントさんを招いてのトーク、確かに広く伝えるためには影響力が必要です。

会場を囲むレインボーフラッグ

会場を囲むレインボーフラッグ

出店ブースではふくしまの野菜、お米、そしてお惣菜のコーナー、「銀河のほとり」からコーヒー、お茶、県外から書籍や雑貨の販売、情報コーナーでは疎開、受け入れ情報のチラシの配布がありました。その他オーラソーマやマッサージなどの癒し系などが連なり、快医学という民間療法のコーナーもありました。銀河の克子さんのおすすめで快医学を受けさせてもらいました。結果からいうと、「腎臓にセシウムが溜まっている。」とのことで、スギナ茶を処方してもらいました。ただ何よりも、「休んでください。」それが一番必要だとか。

ステージでのアピール、パフォーマンスはふくしまの中でがんばっている人を励ますものばかり。勇気づけられた人たちもたくさんいたことでしょう。

フィナーレの様子

フィナーレの様子

今わたしが感じたこと、ふくしまの中でがんばっている人たちを励ます事は必要なことかもしれませんが、あまり応援するともっともっとがんばってしまうのではないかと心配です。放射能は知れば知るほど、戦うものではなく、共存するかどうかも考え物、よくわからないからこそやみくもに関わらない方がいいのではないかと思います。
はからめランドにいても、ガイガーカウンターを気にしながらの生活、呼吸する事でさえ気がかりです。腎臓にセシウムが溜まっているといわれても、お茶を飲んで排出するしか方法がありません。多くのふくしま県民がこのような不安を抱えながら毎日を送っていると思うと、もうふくしまでがんばらせないで、遠くに避難、移住、疎開した方がいいのではないかと思います。
交流会で田中優さんが「いたずらに福島に入らないほうがいい。」と言っていました。母子だけでなく、若い(若くなくても)人も、放射能の低いところへ移動した方がいいです。そのためにはどうすればいいのか、一緒に考えてください。

はからめのWebサイトより

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にこまるクッキープロジェクト

にこまるクッキーメンバー

にこまるクッキーメンバー

石巻の駅近くで雑貨さろんを営んでいた「もも」さん復興のお手伝いとして、一般社団法人チームむかごさん主宰でつくっている「にこまるクッキープロジェクト」のサポートをしてきました。むかごさんの事務所は東京にあるため、頻繁に石巻には来られないとのこと。石巻で活動しているボランティアに協力してほしいと相談を受けたのが7月、プロジェクトをはじめたのが8月でした。試行錯誤しながら何度もやりとりをしていく中で、やはり距離というのはコミュニケーションをとっていく上で難しい問題が生まれてくることを痛感しました。そういうやりとりを経た上で、またさらに向上していこうという強い意思や熱意により、距離はぐっと縮まるものであるということも。小さいながらもその橋渡しをしてくれたボランティアのみなさん、どうもありがとうございました。

にこまるクッキー作り

わずか数ヶ月の間にもたくさんのドラマが生まれました。震災前と同じスタイルでカフェとしてお店を再開する方向から、それぞれの特性を生かして手仕事によるコミュニティづくりと新たなカフェの可能性へと自然と流れができてきたのは、このプロジェクトに関わるみなさんの努力のたまものだと思います。にこまるクッキーは「もも」さんと「むかごさん」の間で今後も継続していくことになり、わたしたちボランティアはそのサポートと、手仕事を必要としている人たちへの支援へと活動を飛躍させていくことにしました。こうやって1歩ずつ、個人が、仲間が、店舗が、町が活性化し、石巻の町が復興していくためのお手伝いを継続していきたいと思います。 (よし子)

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