OPEN JAPAN ブログ - 日々の活動などなど

OPEN JAPAN 福島放射能測定所スタート。

OPEN JAPANの放射能測定器を宮城県石巻市から福島県塙町に移動しました。
2015年6月25日に福島県塙町にて収穫したジャガイモ(種芋も同じ土地産)を測定しました。
660g、3800秒で測定、結果はヨウ素セシウムともに不検出でした。
モニタリングポストによる空間線量0.06マイクロシーベルト、
ウクライナ製ガイガーカウンターによる空間線量0.13マイクロシーベルト。

山の中で生活をしていると、山にあるものをいただいて暮らすことが日常となってきます。
原発爆発から4年の歳月が経ち、放射能のことを口にする人はますます減ってきました。
県内で出荷規制がかかっているイノシシ肉を「おいしいから食べな。」といただくこともあります。
イノシシ肉は市民測定所で測ってもらったところ、セシウムが555ベクレル検出されました。
これが今のわたしたちが住む原発から60km離れた場所での日常です。

食するものは放射能測定器で調べて、安心していただきたいと思います。
また、歳月と共にどれくらいの線量の推移となるのかも調べてみようと思います。

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古民家再生IBUKIプロジェクト工事スタート

東日本大震災支援 古民家再生IBUKIプロジェクト

爪ジャッキで家の傾きを元に戻す。

これが爪ジャッキ

震災後1年半の準備期間を経て2012年3月11日、多くの方々のご支援とご協力により、今年の7月のオープンに向けやっと再生工事をスタートすることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。

壊すべきところを

壊すべきところを

壊します

どんどん解体が進みます。

石巻市の牡鹿半島大原浜に位置するこの古民家は、二階まで届く津波にも耐え、半島内で唯一残されている建家です。
再生後は地域の皆さんのコミュニケーションの場、地産の安全で新鮮な食材を使った食堂として牡鹿半島全体の復興の役に立つ場所として生まれ変わります。

まだまだ沢山の廃棄物が出ます。

 
海の彼方、宮城蔵王に沈む夕日がとても素敵な所です。

文: Bubb (古民家再生IBUKIプロジェクト プロデューサー)

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3月10日 1日限りの復活、「みなと食堂」

1日限りの復活「みなと食堂」

3.11を前に、炊き出しをしていた湊中学校武道場にてみなと食堂を一日だけオープンしました。事前告知もぎりぎりでしたので、どれくらいの人が来るのかまったく予測できませんでした。たった一人の人しか来なかったとしても、その人が穏やかな気持ちで暖かい食べ物とお茶を飲みながらしばし時間を過ごせるといいな、との思いでした。

あの時と同じレイアウトで

前と同じようにカフェコーナー、ディッシュリユースコーナー(セルフの食器洗い場)を設置し、花を飾ったテーブルに椅子、そして音楽を準備しま す。マッサージコーナー、似顔絵コーナーもあります。今回のメニューは大鍋による山形風の芋煮とたい焼きです。11時オープンと同時に人がぱらぱ らと入ってきます。いつの間にか用意した60席は満席になっていました。「なつかしい。前とまったく同じようになっていて驚いた。テーブルもコー ヒーの場所も、あのときと同じだね。」「電話もらって、来たんだよ。会えて嬉しいよ。」「仮設にいても誰とも会わないんだけれど、連絡もらって久しぶりにみんなで会えたら、話ができてとてもよかった。またみんなで会いたいと思った。」「あの時の楽しかったときのこと思い出す。また一緒に野菜切りたいね。」

佐勇水産さんの気持ちをThis is a Penとともに

「いまから ここから」今年も桜が咲きそうです。

校庭に出ると、校舎に大きな垂れ幕がかかっているのが見えました。そこには「いまからここから」「感謝」という言葉が書いてありました。一体誰なんだろう。大掛かりだから、個人じゃないよなぁ、と不思議に思っていると、ここによく食べに来ていた湊地区にある佐勇水産の奥さんが、校長先生に許可をとってかけてくれたと教えてくれました。「もう工場の再開は無理だと思っていたけれど、ここでぽつりとその話をしたあと、たくさん のボランティアさんが工場の泥だしをしてくれて、再開することができました。」と奥さんは話します。「あのときがあるから今がある。校長先生から一日だけ炊き出しをしに来ると聞いて、みんなに思いを伝えたくてかけさせてもらったの。」 味付けはIBUKIプロジェクトの味の要、 愛媛SOHSOHから来たわーちゃんが腕をふるい、たいやきははっちゃん、たくさんのボランティアさんたちもかけつけてくれ、用意していた150 食はあっという間に完食、たいやきは400匹という大盛況なみなと食堂でした。あのときと同じように片付け、車に荷物を積み入れて南境生活セン ターに戻ります。と同時に明日の炊き出しの準備、一息つく暇もありません。まるでかつての炊き出し班のときのようです。

炊き出しの仕込み風景

南境生活センターでの準備風景

明日で震災から丸2年、3月11日オープンジャパンはタケちゃんこと吉澤武彦が新代表となります。これまで代表としてみんなを引っ張って来てくれ た助さんこと吉村誠司氏と木村とーる氏の代表としてのおつとめラストナイト、「明日から普通のおじさんに戻ります。」とみんなを笑わせてくれる助さん、普通のおじさんに戻らせないための思考を練って、みんなで感謝を伝える夜となりました。

普通のおじさんには戻れません

よし子

はからめのWebサイト(www.hacarame.com)より

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3月9日 湊中学校武道場のそうじ

最初は掃き掃除

その後、モップがけも

集まってきたボランティアさんの得意技を生かして、今日も石巻ボランティアベースは動いています。明日復活する湊中学校武道場のみなと食堂の準備 に向かいます。一年以上そのままになっていた空間はほこりだらけ、あのときから時が止まったままでした。まずは大掃除です。どこから手をつけていいのか途方に暮れそうになりましたが、10名のお掃除隊のおかげできれいになりました。「わたしここが泥だらけのときにも泥だししたんだよね。」「縁ありますね。」「彼はここが母校なんだよ。」時の経過とともに移り変わる町並みを肌で感じ、町の復興と時の止まったままの状況とを行ったり来 たりしながら、かつての作業場と同じ環境で時を過ごしました。

明日の炊き出しの仕込み

今日は風が強く、道路の両脇に何も無くなった吹きっさらしの土地にはコンパネが飛ん だり、電車が止まって踏切で車が立ち往生していました。明日は穏やかな日になりますよう、みなと食堂で暖かいお鍋を作って、心を寄せる人たちをお待ちしたいと思います。

よし子

はからめのWebサイト(www.hacarame.com)より

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料理教室 5月12日13日

炊き出し班・関川です。

5/12土曜日、石巻市中央公民館で料理教室を行いました。

午前は、料理研究家・山戸ユカさんによる、玄米菜食の料理教室。
午後は、小学校高学年を対象にした、お菓子教室でした。

玄米料理教室

玄米料理教室

お菓子作り教室

お菓子作り教室


一年前のこの日は、この場所は避難所で、そこに子供たちの笑い声などなく、
僕たちは夕飯サポートで、味噌汁170食を作っていました。
あれから1年が過ぎて、きれいに片付いた公民館の調理室で、料理教室を行うことができたのは、
多くの人達の頑張りによるものです。かかわったすべての方に感謝を。

ユカさんと僕は、昨年5月に初めて石巻入りして、大街道小、湊中学、中央公民館などの避難所で、炊き出しを行ってきました。
そこで知り合った大人や子供達と、1年を経て、笑いながら料理をすることができるのは、
大変感慨深いものでした。

ユカさんは、玄米の炊き方、季節の野菜料理を使った色々な料理を紹介していました。
無理のない理に適った調理方法の数々に、参加者の皆さんは、一生懸命耳を傾けていました。

午後のお菓子教室は、無水鍋を使ってマフィンを焼きました。
以前僕のブログで、
「ボランティアベースには電気オーブンがないのでケーキが焼けない」と書いたところ、
広島の方から、無水鍋を3つも寄贈いただきました。
自分で、材料の計量から、生地こね、そして焼き上がったマフィンを格別のものです。
子供達はとびきりの笑顔で食べていました。

無水鍋で作ったマフィン

無水鍋で作ったマフィン

今どき、マフィンなどはお店で買えば、安いお金で簡単に手に入りますが、
それを自分で作る大変さと楽しさ、添加物のない材料の安心さ。
そんなことを伝えることができました。
午前と午後の料理教室、お菓子教室で、
このようにして、石巻の人達と、食事の大切さを考える時間が作れたのは、
炊き出しチームとして、大きな喜びです。

同様の活動を、翌5/13日曜日には、なかやしきっさ、
以前、絆ベースのあった南境生活センターでも行いました。

玄米料理教室

玄米料理教室

お菓子作り教室

お菓子作り教室

協力してくれた多くの仲間達にお礼申し上げます。

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