初めてブログを書かせて頂きます、漫画を生業にしている’マンガ’です。
オープンジャパンに参加して二日目、
早速サンライス元気村のプロジェクトのお手伝いをさせて頂きました。
最初に感じたのは、この活動には繊細な対応が求められるのではないかということで、ちょっと緊張。
しかしリーダーのふーびー君にまずは楽しくやろうとリラックスさせてもらいました。
この日訪問する予定の方たちは4名。
前回伺った際に不在だったお宅で、連絡が来たため再度訪問といった流れです。
3㎏のお米を四つ用意し、昨日今日あった
ばかりの仲間4人と車で、まずは向陽南の仮設住宅へ。
僕は石巻にまだ着いたばかりだったので、車中から周辺の様子をつぶさに観察しました。
普段海外で生活している僕の目には
いつも日本の町は整理整頓のお手本のように映ります。
震災から一年たちまだ傷跡は明らかに残るものの
そんな日本人の几帳面さが感じとれ、少しジンと来ました。
そして向陽南の仮設住宅に着いて
まず感じたのは、
いくらニュースや新聞で見聞きした光景でも、
実際に目の当たりにすると印象が違うという事でしょうか。
実際こんな狭い空間で
皆さん頑張って暮らして来たのかと。
海外に居ても自国のニュース映像などいくらでも
見れる時代ですが五感で感じ取れる部分ってすごく大きいです。
ここでお二人のお母さん方にお会いしました。
御来客中だったりとタイミングが合わずお茶っ子などの
時間はありませんでしたがお米をお渡しし、二言三言だけですが現状のお話を聞かせて
頂きました。
そして離れ際、その仮設住宅の班長さんが僕らに声をかけてくれました。
その時、心に残った言葉が
どんな高齢者の方でもここでは’おばあちゃん’や’おじいちゃん’と呼ばず
’お母さん’’お父さん’と呼ぶようにしていると。
実にさらりと伝えてくれましたが意味が深いと感じました。
嬉しがってもらう為ではなく、元気の為なんです。
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次はしらさぎ台団地の仮設住宅へ。
ここで訪問するお母さんは震災前は美容店を営んでいた
方だそうです。
じゃあ出来たら髪を切ってもらおうかなーなど冗談を
言い合っていましたが、ここはタイミングが悪く残念ながら
その方は留守でした。
しかし娘さんが近くに住んでいて、よくお互い会っていると
同じ仮設の近所の方が教えてくれてちょっと安心。
そのご近所さんのお蔭なんですが、可愛い発見がありました。
その方はペットのワンちゃんの毛の手入れをしてる所で、
その子の事などを交えて色々な話を聞かせて頂いたのです。
ワンちゃんの名前はマリン(写真も見てください)。
沢山のペットが被災して見放されているというニュースは
海外でも聞いていたし、仮設住宅でペットを飼い続ける
事の難しさは想像に難しくないです。
ペットといっても欧州などでは’家族’の一員です。
仮設に住む動物たちも人間と同様、様々なストーリーを
背負ってるんです。
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最後の訪問先は飯野川校団地の仮設住宅に住んでいる
方でした。
その仮設住宅が小高い丘の上にあって車両を使わずここを
昇り降りするのはすごく難儀だろうとため息が出ました。
そこでのお母さんは腰痛の為、丁度バスで病院へ受診に行く
所でした。とりあえずお米をお渡しし、バス亭までの
見送りをさせて頂きました。
そこでちょっとお話をさせて頂いたのですが
最近あの日の事を余計思い出すようになってきたと。
生活が落ち着くにつれ、思い返す時間が長くなって
そればかり考えてしまうのでは、と僕自身は想像する
しかありませんでした。
でもお洒落な方で身の回りに気を使ってらして、
こちらが嬉しくなる、というか元気になりました。
こだわりを持ってお洒落したり、ペットの世話をしたりと
ちょっと空いた時間を楽しめるようになる、それこそが
本当の意味での生活に戻る事、なんだと思うのでした。
長くなりましたが、読んで頂きありがとうございます!
マンガでした。