皆さん覚えてますか?
昨年、春から夏にかけて石巻にボランティアに来たことがある人なら
一度は耳にしたことがあると思います。
「側溝の泥かき」
私が、三度目に石巻を訪れた、昨年6月の週末も石巻市住吉町の側溝の泥かきで
汗を流していました。
あの日から約1年。
フェーズは変わり、活動の形は変わりましたが、縁あって住吉に拠点を構える
OPEN JAPANで活動させて頂くことになり。
今回は、当時、側溝の泥出しに四苦八苦しながら活動を共にした仲間とともに、
住吉1丁目の住民の皆様に一年ぶりのご挨拶をしながら里帰りをしてきました。
朝6時。3の付く日(3日、13日、23日)の朝6時~7時に地元の方が行っている、
住吉公園のお掃除(草むしり)をお手伝いさせて頂きました。
梅雨の時期にも関わらず、私たちの里帰りに、お天気も味方してくれているかのような、
屋外作業にはぴったりの曇り空。
手際よく草を刈っていく住民の皆さんと、思い出話や住吉の今について
お話しを伺いながら、一緒に作業を進めていきます。
お話上手な奥様方と和気藹々と作業するボランティアの笑い声の傍ら、
黙々と作業するご主人達。
共に作業する中で、多くは語らずとも、この土地、住吉がとても大切で、
大事に思っている事がヒシヒシと伝わってきます。
この地域の復興計画では、4~5メートルの堤防を建設し、
その上に大島神社を移設する計画があるとの事。
ただ、それもいつ、何年後にどうなるか分からないので、出来る限り、
この公園の掃除を続けていくのだそうです。
その言葉に、なんとも言えない強さを感じました。
朝9時。いよいよ、住民の皆様の元へ、一軒一軒、ちょっとした手土産をもって
訪問開始です。
突然の訪問にも関わらず、皆さん、あの頃の事を思い出して、
思い出話に花が咲きます。
私が、一緒に活動した安藤鮮魚(現在魚安)さんにも、久しぶりの再会を果たしました。
当時、一階部分がほとんど津波に浸かった店舗で、いち早く営業を再開していた
安藤鮮魚さんの頑張りに、魚屋の孫であった私は非常に感動しました。
あの時、安藤さんが私にかけてくれた「一生忘れないから」という言葉が、
今でも忘れられないのですが、今日、直接お会いして、元気に頑張っている姿が見れて、
また、忘れられない一日になりました。
これからも、ベースから活動に向かう時、魚安さんの前を通る度に、
あの活きのいい笑顔を思いだしながら、「いってきます」と心の中でつぶやきます。
今度は、一緒に活動した友達も一緒に、あの笑顔に会いにいきます。
よしみ