月別アーカイブ: 2017年 8月

OPEN JAPAN ブログ - 日々の活動などなど

九州北部豪雨災害 ミキティより報告

現地入りしているOPEN JAPANのメンバー&仲間たちがFacebookなどを通して個々に発信している内容を1日毎にまとめて報告させて頂きます。
本日は、7月31日から8月3日まで一緒に活動してくれたミキティ(西本光希さん)からの活動報告です。

4日間の活動を終えて(7/31から8/3)

わたしは週末や三連休に合わせてしか参加できず、毎回短期間限定で活動させていただいています。
今回は4日間共に活動させていただきました。

主な活動内容は
■オープン前日に降った大雨で再び水路が溢れてしまったつづみの里での整備、清掃作業や水路整備作業
■朝倉市杷木松末でのご自宅の清掃作業
でした。

つづみの里ではオープン前日にお店の方とお話しして漸くオープンできるようになって嬉しいと仰っていたのを聞いていたので、無事オープンすることができて安心しました。
今回の整備によって次の雨や台風でも被害がでないようにできていると信じるばかりです。

gf38E7D4E4-5E63-4CD2-8F4B-20B2F4C3AB92

eDSC_4899

オープンしてからはつづみの里で3日間、お昼に通わせていただいた11番さん。酢豚定食も皿うどんも本当に美味しかったです。

gFA69A6B4-DF68-4168-A788-C45519FD10A8

陶ギャラリー鼓では伝統工芸品の小石原焼と高取焼を展示販売されています。
わたしも可愛い作品を購入しました。
ほかにもたくさんのお野菜や果物を販売している農産物直売所や人形工房保徳さんもあります。

8/3には以前からつづみの里のあたりによくいらしていたというご夫婦にもお会いしました。
通行止めが解除されて来れるようになったので片道2時間半かけていらしたとのこと。
少しずつ元のつづみの里に戻ることを祈っています。

また、今回は今まで通行止めで入ることができなかった朝倉市杷木松末でも活動させていただきました。

わたしがお手伝いさせていただいたお宅は今回の大雨で自宅に泥や砂が入っていました。
床下の泥についてはまず乾かさないといけないということで、それ以外にそのお宅のお母さんが気になっているという場所の泥出しや棚の運び出しなどを行いました。

このお宅のお母さんは大雨のとき、高台に避難したそうです。
ほかにも避難所があるそうですがそこは雨だと危ないかもしれないと以前から周りの方たちと話をして、大雨のときの避難所を別に考えていたとのこと。

「普段から常に何かが起こったときにどうするか考えておくことが大切」とお母さんは仰っておられました。
また、今回一緒に活動した東日本大震災を経験された萬代さんからも「どこで被災するかわからない。自宅だけではなく、遊びに行った場所など今いる場所で安全な場所はどこかということを常に考えておく必要がある」というお話を伺いました。
おふたりのお話を聞いて、改めて普段から避難場所について意識しておく必要があると思いました。

このお宅ではエビネ蘭を販売されていますが、お店の地面も泥に覆われてしまっていました。
少しでも早く元のようになることを祈っています。

eDSC_4991

今回の活動で多くの方と話をさせていただき、上記に記載したような日頃から意識することや普段からコミュニケーションをとることの重要性など、改めて様々なことを考えるきっかけになりました。

また、今回は実際にスコップを持って力仕事をする以外に社会福祉協議会のみなさんとの関わり方なども学ばせていただきました。

災害ボランティアというとやはり力仕事を想像することが多いと思いますが、それだけではなくいろんな形でサポートする方法があるのだなと実感。

わたし自身も力仕事含めどんなこともやりたい、力になりたいと思ったりしますが、ひとりひとりがそれぞれの能力に合わせて活動すればいいのだと改めて感じました。

では今のわたしになにができるのか、それをこれから考えたいと思います。

ミキティ (西本光希)

 

現在OPEN JAPANでは、九州北部豪雨災害の支援活動を行っております。現地で活動する仲間、後方支援する仲間、それらを支えてくれる仲間・・・・。これらの活動に対する支援金を募っております。皆様の気持ち、エネルギーを、私達OPEN JAPANを通して現地へ直接届ける活動を行ってまいります。どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします。

Posted in 緊急支援プロジェクト | Leave a comment

BOOMERANG vol.6 【九州北部災害支援へのご協力のお願い】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
OPEN JAPAN BOOMERANG vol.6
【九州北部災害支援へのご協力のお願い】2017年8月6日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
OPEN JAPANのタケです。
実に1年半ぶりのメールニュースです。
色々と動きがあり、各プロジェクトは独自に発信しているのですが
まとめて配信できずにいました。今回は、ご案内したいことがあり、
久々のメールニュースを発信させていただきました。

さて、九州北部豪雨発災から1ヵ月が経ちましたが
7月6日から現地入りしたOPEN JAPAN緊急支援チームが
活動を続けています。
東峰村で活動を続けながら、先日からは道路が寸断され
孤立集落で手つかずだった朝倉市杷木松末本村地区の支援を
開始し、今は台風への備えを色々と行っています。
現地で様々な連携を作りながら、集まるのボランティアの
方々のエネルギーを最大限に活かすためのコーディネートを
続けています。

現地での活動の様子は随時ホームページやfacebookで発信させて
いただいてます。(緊急支援のfacebookページができました)
ホームページ:http://openjapan.net/
Facebook:https://goo.gl/9YVjsK
※緊急支援責任者ひーさーの現場一日レポ:http://openjapan.net/15125

取組を続けていく中で、みなさまに2つご案内をさせてください。

1.九州北部豪雨災害へのご支援のお願い

ただいまOPEN JAPAN緊急支援プロジェクトの現地責任者
である肥田をはじめ、メンバー数名が九州北部豪雨災害の被災地、
東峰村にて長期の支援活動を行っております。
私達を通して被災地の支援をして下さる皆様のエネルギーは、
私達が日々の活動を通して直接現地で被災された方々の元へ
お届けさせて頂いております。緊急支援プロジェクトのご寄付
頂いた支援金は、すぐに必要な支援物資や、被災された家の
泥だし、清掃、消毒、住めるようになるまでの大工作業に
必要な道具、また車や重機のリース料や燃料費など、支援活動を
よりスムーズに行うために使わせて頂いております。

現在OPEN JAPANでは、災害直後から活動をしている
ボランティアに、さらに長期で常駐してもらいたいと考えて
います。そのためには、彼らに対する後方支援、生活の補助も
必要となってきます。
毎日、ドロドロの床の下に潜って泥を搔き出すボランティア
作業をコーディネートしている長期ボランティア。自分が
先頭に立って泥だらけになりながら短期ボランティアに背中を
見せています。また、日中は災害ボランティアセンターの中に
入り地元にとけ込み、日々参加してくれるボランティアの
マッチングやニーズ調査などを多くの方々、それぞれの立場に
なって活動し、ベースに帰ってからは皆の使った経費の計算や、
新しくやって来るボランティアの受け入れ対応、生活の事など
を管理してくれる長期ボランティア。他、自分でも現場に入り
ながら皆の活動の振り分けや把握、ボランティアの輸送や毎日
使う道具の管理や手入れ、帰ってから力が残っていたら皆の
ご飯を作ってくれる長期ボランティア。

実際に目の前でこのような活動をしている長期ボランティアを
今一度ご支援頂けませんでしょうか?彼らに肉体的にも精神的
にも気持ちよく動いてもらう、その事が地元の被災された方々
の笑顔に繋がる事を確信しております。
ぜひ8月9日が期限となる、振り込んで頂いた金額の倍額を
KEENジャパンが上乗せしてくれる「KEENマッチングペイ」が
行われているこの期間に皆様の気持ちを被災地に向けて頂ける事
を私達からお願いさせてください。
どうぞよろしくお願いいたします。

【OPEN JAPAN緊急支援への支援方法】
https://goo.gl/grooEi

※KEENマチングぺいについて詳細はコチラ

2.滞在型(10日以上)ボランティア募集

「いい汗流して、みんなでごはんを作って、一緒に活動しませんか?」

現地OPEN JAPAN北九州ベースでは九州北部豪雨被害のあった
東峰村で活動しています。
活動趣旨として行政、社協、地元地域住民、OPEN JAPANが
一体となって復旧のため日々活動を行っています。
村のニーズに応えるにはここの場所にしばしのあいだ腰を据えて
一緒に活動してくれる長期ボランティアの力が必要です。
縁の下のボランティアを募集します!

[活動内容]
・ボランティアセンターの運営サポート
・現場コーディネート
・技術系ボランティア(重機、オペレーター、大工さん系等)
・映像、記録、事務局サポート
・OJボランティアベース運営サポート(食事、ベース全般雑務等)
[活動場所]
福岡県東峰村
[その他]
★宿、食事、シャワーあり。(食事は交代で作ります)
★申込・問合せ:info@openjapan.net

どうぞよろしくお願い申し上げます。

——————————–
<他のプロジェクトについて>

●カーシェアリングプロジェクト
九州北部豪雨でたくさんの方々が車を被災されました。
車の寄付を募り、貸し出しを開始し、本日までに24台の
貸し出しを行ってまいりました。
詳しい活動内容は下記よりご確認ください。

【 九州北部豪雨支援ご報告】
http://japan-csa.seesaa.net/article/452374427.html

【Tポイントカード寄付 Yahoo!ネット募金も募集中です】
https://donation.yahoo.co.jp/detail/4432002/

http://japan-csa.seesaa.net/
https://www.facebook.com/japancsa/

●古民家再生IBUKIプロジェクト
多くの方々にご支援いただき4月に牡鹿食堂IBUKIが
OPEN致しました。
人口も観光客が大きく減少した牡鹿半島に人の流れを作るべく、
リノベーションした空間に、ホタテ丼、牡蠣ハンバーグ、
ホヤ冷麺等地元の食材を使用したメニューを取り揃え、
更にKEENアウトレット商品を購入できる
“FEEL GOOD STORE by KEEN”も併設しています。

小林武史氏プロデュースのリボーンアートフェスティバル
が7月22日(土)から51日間開催されてすし、ぜひ石巻の
牡鹿半島にお越しいただき、IBUKIへもお立ち寄りください。
http://oshika-ibuki.com/
https://www.facebook.com/oshikaibuki/
http://www.reborn-art-fes.jp/
——————————–
<活動報告書>

3月に報告書が完成しました。
直近の活動を下記にてご確認いただけます。
http://openjapan.net/wp-admin/images/openjapan_houkoku201703

——————————–
<OPEN JAPANへのご支援のお願い>

お振込みいただいた後、支援を希望する活動をメールにて
ご一報いただくか通信欄に記載いただけるとその活動に
活用させていただきます。
特にご指定のない場合はOPEN JAPAN事務局の運営費として
活用させていただきます。

・古民家再生IBUKIプロジェクト
・子ども保養キャンプ
・災害緊急支援
・日本カーシェアリング協会

郵便振替口座 02250-5-126661
口座名 一般社団法人 OPEN JAPAN

●他の金融機関から 
店名 二二九(ニニキユウ)店 当座 0126661

<各プロジェクトの支援方法>
http://openjapan.net/shien

——————————–
<編集後記>

今日は8月6日。
台風や被災地のことも気になりますが
広島に、灯篭にともる灯にも思いを馳せながら
過ごしたいと思います。

また、時々便りを送らせていただきます。
曇り空の下で、涼しい風が吹き込んでくる、石巻ベースから。。。

——————————–
一般社団法人OPEN JAPAN(旧ボランティア支援ベース絆)
配信責任者 吉澤武彦
シ・マムタにおいで(http://www.40010.net)
TEL:0225-92-7820
URL http://openjapan.net/
Email boomerang@openjapan.net
facebook http://www.facebook.com/hirakenippon
——————————–
転送・転載・大歓迎です。
配信停止・登録は: http://openjapan.net/15180
————————————————

Posted in メールニュース | Leave a comment

九州北部豪雨災害 現地より報告 8月1日

現地入りしているOPEN JAPANのメンバー&仲間たちがFacebookなどを通して個々に発信している内容を1日毎にまとめて報告させて頂きます。

 

kinkyu_titol_suke


昨日、福岡県東峰村小石原に到着し、そのまま現場へ…
一昨日の大雨で再び水路が溢れ、つづみの里オープン前に緊急作業となりました!
また、宮城県石巻市から協力な助っ人萬ちゃん到着し、流木と土砂で埋まった道の開通作業へ…
20525385_1634488319909259_3385854451270752309_n
20479671_1634488406575917_3081717746142310624_n
20476225_1634488376575920_6205592784023089828_n

鼓(つづみ)の里。

昨日の雨で今日の東峰村のボランティアセンターはお休みとなりました。今日オープンする予定の農産物直売所などの施設が入る「鼓の里」に再び水が流れ込んだ様子を昨日匠が見に行っていました。オープンに向け一生懸命に泥出し、洗浄、消毒をしたところに再び水と泥が入ってしまったとのことで、ユンボ1台とダンプ3台を持ってかけつけます。
本日は匠コーディネートのもと合計14人のボランティアで水の流れる道を作り、土嚢袋を積んだり店舗裏の泥を出したりと一日がかりで復旧作業をしました。 水の流れを読みながらの作業、カヌーイストの感が試されます。


お昼ご飯は本日開店の中華料理「11番」でいただきます。オープンおめでとうございますの気持ちを込めてお客さんみんなで記念撮影。これまでボランティア活動をしてきた中で店主との関係もできてきていて、地元の人たちに寄り添いながらの活動がこうして今に繋がっているのだと感じました。道の駅や飲食店も次々に再開しはじめ、これまでボランティアで行っていたところに今度はお客として行くことができるようになり食事の心配もだんだん解消されてきました。


最後は鼓の里の会長と作業にあたってくれたボランティアの仲間で記念撮影。今日の作業の結果がでるのは、次の大雨が降ったときにしか分かりません。

170801f
今夜はオープンジャパンのスカイプミーティングです。石巻では川開き祭りが開催され、多くの方々がオープンジャパンのベースを訪れてくれたそうです。災害という大きな出来事を経て人とのご縁が続いているのは嬉しいことです。誰かのために力を注ぐ、災害や人災も決して失うことばかりではない、そこから学び、次に備え、古きよき日本が生きやすい国として存在していけるような草の根的な動きをしていきたいと思っています。 (よ)

以上、月とカヌーのWEBサイトより転載

 

現在OPEN JAPANでは、九州北部豪雨災害の支援活動を行っております。現地で活動する仲間、後方支援する仲間、それらを支えてくれる仲間・・・・。これらの活動に対する支援金を募っております。皆様の気持ち、エネルギーを、私達OPEN JAPANを通して現地へ直接届ける活動を行ってまいります。どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします。

Posted in 緊急支援プロジェクト | Leave a comment

九州北部豪雨災害 現地より報告 7月31日

現地入りしているOPEN JAPANのメンバー&仲間たちがFacebookなどを通して個々に発信している内容を1日毎にまとめて報告させて頂きます。

 

食も大事です。

茨城県常総市から福岡県東峰村へ

一昨年の鬼怒川決壊で甚大な被害があった常総市。
昨年台風10号岩手県岩泉町安家へも市役所有志でボラバスを出して駆けつけてくれた市役所職員。

東峰村でも前日は床下泥出しでドロドロになりながらも一緒に活動してくれた。

次の日は東峰村役場にて村長さんへ応援メッセージを手渡す。

前日の西日本新聞では東峰村役場職員の人員の少なさからくる疲労状態がニュースにもなる。
被災自治体が小さいと業務負担がそれだけ一人あたり増えて行く。

今回は常総市市長はじめ100名の市役所職員による東峰村役場職員への応援メッセージと市役所職員から役場職員への支援金を携えて。


村長 副村長さんとのお話のあとに農林観光課 課長 次長さんと常総市での経験やノウハウを伝えていただく。

ほとんどの自治体が災害が初めての場合、聞いた事の無い法律や制度が出てくる。

県や各監督官庁国に問い合わせてもよく理解しにくい事がある。自治体同士の方が現場レベルの話しが早い。

お互い携帯電話番号を交換して気楽に話せる関係性を繋ぐ事が出来ました。

東峰村では、田んぼの水が水路が土砂で埋もれ今年の収穫を諦めかけている地区がみられます。

山合いのスーパーもコンビニも無い村、半自給自足のお家が多い。

田んぼが生きがいのおじいちゃんも多い。

今年諦めたならば農業から引退してしまう方が増える。

山合いの暮らしを続けていただきたい。


昨日の夕方、東峰村若手議員やライスセンター所長さんとボランティアセンター敷地外の入り口にて田んぼ水なんとかしよう作戦会議を呼びかける。

社協ボランティアセンターとは別の動き

基本社協ボランティアセンターでは農業ボランティア活動は無しです。

生活と密着している田んぼや畑。

社協ボランティアセンターとは別枠でプロジェクト始動します。

地元の方々が主体となり少しだけお手伝いさせていただきます。

秋には東峰村産のお米が食卓に上がりますように

緊急支援プロジェクト、詳細は間も無くです。


(以上ひーさーFacebookより転載)

 

ひーさーの一日。

僕は丸1日、OPEN JAPANの現地責任者ひーさーと同行。今日はひーさーという人間1人の1日の活動を書いていこうと思う。ひーさーは被災地からFacebookを通して自身の言葉を発信しているが(上の記事のように)、その人間が普段さらに何をしているのかを客観的にみんなに伝わればと思いながら書く事とする。

まず朝、ラジオ体操をしようと僕が起きたらもうひーさーはいなかった。朝の8時15分から行われるミーティングでスムーズにボランティアを送り込めるようにするための現場調査にすでに向かっているという。

170731
8時15分のミーティングの後、ます東峰村災害ボランティアセンター(以下ボラセン)の局長に会いに行く。昨日から東峰村入りしている茨城県常総市の市役所職員であるヌマジリさんとハマノさん(一昨年の鬼怒川の決壊のよる水害でひーさーと活動を共にした方々)を紹介する。

170731b
ヌマジリさん、ハマノさんを連れて本日の作業現場へ向かい、地元の方とボランティアを繋ぎ、どのように進めていくかの確認。本日は重機1台で生活排水の側溝の上に溜まった土砂を取り除き、溝の中は重機の爪が入らないので後からボランティアが人力でかき出すという段取り。

170731c
ヌマジリさんとハマノさんが、常総市の市の職員さんから東峰村の方々への応援メッセージと支援金を東峰村の村長に直接手渡す。この日程の調整やプレスリリースなどの段取りをひーさーが事前にしていた事は言うまでもない。このヌマジリさんとハマノさん、昨日は1ボランティアとして床下の泥を搔き出す作業にあたってもらった。もちろんその段取りもひーさー。

170731d
ちょっとしたセレモニーの後、村長と直接これからの作業計画についての打ち合わせ。現段階で手が付いていない現場を、どこまでを地元企業が入り、どこまでを地元の村民が入り、どこをボランティアが手助けするのかといった事を具体的に決めていく。過去に土木関係の仕事をされていた村長は話が早くすぐに実行したがる方。色々な立場の人、そして色々な能力を持つ人と直接話ができるようになるまでの関係作りはひーさーの大きな得意技のひとつ。

170731e
次に向かったのは東峰村の農林観光課の事務所。実はヌマジリさんとハマノさんは常総市の農林課に務めていて常総市の水害の時にその中心となって活動をされていた方々。被害にあってから復旧するまで、地元の農家さん他沢山の方々とのやり取りや、被災直後の話、少し落ち着いてから必ず出てくる問題、住民の声など自分たちの経験からのアドバイスや、お決まり事に対しての抜け道などなど、全く同じ立場の方だからこそ伝えられる事が本当に多くあるのだなと、みんなの専門用語が飛び交う話を聞きながら感じた。

170731f
朝一で段取りをした現場にボランティアさんが入ってくれ、午前中で作業完了したとの報告がひーさーの電話にあった。そのままボランティアさんを帰って頂くのはもったいないので、その近辺で新たなニーズをその場で見つけ作業に入ってもらう。
ボラセンを通して来てくれるボランティアさんは、1日、もしくは数日の休みをとりやる気満々で来られる方も多い。そのエネルギーを無駄無く住民さんの笑顔に変えられるようにするためには、日頃からの住民さんとの付き合いや、現場を見る目、そしてそれを覚えておく事などが重要となってくる。それは日々自分の足で回ってでしか繋がっていかない世界なのだと感じる。その人の持つエネルギーを流す、流すために繋げる、これもひーさーの大きな得意技のひとつ。

170731g
ひーさーが次に訪れたのは宝珠山(ほうしゅやま)ボラセン。東峰村には2つのボラセンのサテライトがある。ひとつはOPEN JAPANがベースを構えている小石原ボラセン、もうひとつは宝珠山ボラセン。現在2つのボラセンは車だと20分ほどの距離なのだが山が崩れ道が寸断されてしまっていたため災害直後は行き来するのには片道2時間半かかっていたとの事。
ここではボランティアの作業内容の打ち合わせ。個人宅での作業はどこまでやって完了とするのかという共通の線をみんなで認識しなければいけないねという話。ボランティアが入って作業完了した写真を見るとそれぞれに大きな差があるのが分かる。まだ床に土が残っている状態で終わりというところも。他、養生をするしない、消毒をするしない、ちゃんと乾燥させてから床を張るまでの説明の有無などなど。それをコーディネートできるリーダーがいるかいないかが要なのだが。本日の話し合いの結果、OPEN JAPANのチームがコーディネートする現場にいちど一緒に入ってもらい、OPEN JAPANの作業内容を見て覚えてもらう機会を作るという事に。OPEN JAPANにはこのはからめ暦にも何度も名前が挙がるジョッキーという人間がおり、彼の描くラインを越えなければ作業が完了しないというジョッキーラインという線がありそれを他のボランティアが見て感じてもらうのは、住民さんの笑顔にも繋がる事になるという訳だ。

170731h
宝珠山ボラセンで話をしていると大粒の雨が降り出して来た。「今帰らないとやばいかも」とひーさー。土が落ち着いていないので村全体を茶色の水が流れている。途中、車のタイヤが半分水に浸かっているような道を通過し小石原に近づくとパトカーが待機、すでに今通ってきた道が通行止めになっていた。「良かったぁまだ感が残っていた」とひーさー。そう、もし5分ほど出発が遅れていたら通行止めになってしまい2時間半かけて回り道をしなければいけなくなっていたのだ。

170731i
通行止め区間を抜けてすぐ鼓の里(つづみのさと)という、飲食店などいくつかの店舗が入っている施設で車を停める。「ありゃ〜、ここ昨日ボランティアが入って奇麗に掃除した所なのに〜。」とひーさー。じつはこの鼓の里、災害後の復旧作業のため全店舗しまっていたのだが、明日が再オープンの日なのだ。店舗の裏を流れる沢水が濁流となり、また店舗や事務所が浸水してしまった。また雨が降ったら同じ事になっちゃうね、とひーさーと僕とで根本的な解決策を考え、明日は僕がここの現場を受け持つ事を決めてベースに戻った。
ベースに戻った後、ひーさーはスマホに入っている何十件ものメールやメッセンジャーなどの返信をやっとはじめる。
これが今日のひーさーだ。何か作業を人に振れないのかと思ったりもするのだが、ひーさーが回しているエネルギーは、短期のボランティアでは抱えきれないことがほとんどだ。今、オープンジャパンでは長期のボランティアを募集している。現地で動く事は直接住民の皆さんの喜びに繋がるという答えはすでに出ている。「人生の中の10日間を見知らぬ困っている人のために使ってみる」そんな選択肢をひとつ、みんなの心の中に加えてみてはくれないだろうか。 (匠)

170731j
午後3:30、激しい雨により東峰村全域に避難勧告・避難指示が発令されました。すでにボランティア活動は雨が降る前に天気予報によって活動中止との指示が入っていました。道が通行止めになり、今日到着のはずのボランティアさんも入村できず近くの町で待機中です。午後7時、避難勧告は解除になりましたが、通行止めは続いています。土砂をきれいに片付けたところにまた土砂が流れ込んだところもあり、精神的にも疲れが堆積していきます。
昨夜は夜中まで長期組と今後のオープンジャパン緊急支援の体勢について話し合いました。その日の活動が終わり、次の段取りや細やかな連絡事項を終え一息つくと、やっと仲間たちと話す時間を持てます。災害直後から走り続けている長期ボランティアメンバーですが、この先も無理無く継続していくためには彼らを支援することが必要とされます。休む間もなく動き続ける毎日、緊急支援の活動に緊急性がなくなったからといって支援の手が必要とされなくなった訳ではありません。今後も活動を継続していくためには責任を持って動いてくれる人員が必要です。よく聞かれます、「ボランティアやっててお金とかどうしているの?」気になることですよね。みなさんからの支援金は現地の復興のために役立てているので、活動している人のお給料のようなものになるわけではありません。彼らの生活をどうするか。ボランティア活動に専念している人が経済的なことを悩まずにすむようなシステムづくりが必要とされています。 (よ)

以上、月とカヌーのWEBサイトより転載

 

現在OPEN JAPANでは、九州北部豪雨災害の支援活動を行っております。現地で活動する仲間、後方支援する仲間、それらを支えてくれる仲間・・・・。これらの活動に対する支援金を募っております。皆様の気持ち、エネルギーを、私達OPEN JAPANを通して現地へ直接届ける活動を行ってまいります。どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします。

Posted in 緊急支援プロジェクト | Leave a comment