カテゴリー: サンライス元気村

OPEN JAPAN ブログ - 日々の活動などなど

へんりぃの一日(サンライス元気村)

今日は、自治会主催の芋煮会。
定期訪問をしながら、対象の方々を集会所にお誘いしました。

定期訪問でお伺いした、84歳のおばあちゃん。
日本舞踊でもやられていたかのような、ちょっと粋な雰囲気が漂います。

震災前は、海に近い地域で金物屋を営んでいらっしゃったそうです。
最近になり、ようやく、夜眠ることが出来るようになったとのこと。

津波に襲われ、半年の避難所暮らし。

仮設住宅に入居するまでの生活について、
「地獄」、
「悲惨」と何度も口にされ、
「もう思い出したくない」、
と虚ろな目で窓の外を眺めていらっしゃいました。

他愛のない会話のあと、
お互いの年齢について話しが及びました。
知り合いに、105歳になられる方がいらっしゃるそうです。
「105歳から比べたら、私も、青春の真っ最中ね」とおっしゃられ、
「青春じゃないけど、老春を楽しまなくちゃね」、と微笑まれました。

前を向き、
ふと後ろを振り返ってしまい、
そんな自分にうなだれる。
でも、
力を振り絞り、
なんとか一歩前に踏み出す。

サンライスを始めたばかりの冬の頃には、
うなだれた方ばかりだった仮設住宅。

少しずつ、
少しずつ、
前を見つめた目に出会う機会が増えました。

明日は、きっと。
そして、もっと。

へんりぃ

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和尚の一日(サンライス元気村)

住吉公園(大嶋神社)の公民館にて三遊亭京楽さんの落語会。
会場の清掃から準備、お茶だし、片づけ等でサポート。

昨年11月に数輪の花を咲かせた“奇跡の桜”が見守る中、師匠が出囃子にあわせて高座にあがる。
小気味と良い小噺に、防災をテーマにした創作落語を織り交ぜ、大笑い時々ちょっぴり涙。

公演後は高座を下り、歓談となる。
“噺家”でいらっしゃるが、震災の話しにまずは聴く側となり、心を寄せておられる様子。
おだやかな顔が次々とお客さんの方を向き、万遍ない。
豊かな表情、機転、絶妙な間、みなさんとの距離がすぐに縮まっているようだ。
お客さんが巧いことを言えば「山田くぅーん!」と座布団を要求する茶目っけも(笑)

お帰りになる際、みなさんは「ありがとう」「楽しかったよ」とおだやかな表情を携えていた。
どうやら真打には『心を打つ』という意味もあるようですね。

遅めの昼食をすませ、桃生(ものう)中津山の仮設住宅で『サンライス』。

昔は日和大橋付近が良い漁場であったこと。
あの日、明け方まで「助けて」という叫びを耳にしていたけども、助けに行くことすらできなかったこと。
仮設では普段しゃべらないので、だんだん声が出にくくなってきたこと。
日本地図と世界地図を壁に貼って、常に感謝の気持ちを持つようにしていること。
毎月11日付近に、気うつになること。

300km以上離れた東京ではなく、風除室での80cmの距離でしか感じることができない温度を持つ言葉。
直接、会う。その人のための時間を過ごす。そして、その人と支援者とをつなぐ。

この地の字(あざ)は八木というらしい。
不思議な縁を想い出し、石巻にまた戻りたくなる。何度でも。

慈恩院の友人・八木隆範

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かなこの一日(サンライス元気村)

いよいよこの日が来た。
ちょうど一か月前に決まった大橋団地集会所でのフライベントの日が。
数日前から不安と緊張でいっぱいの、ケバナコこと、香名子です。
(ケバナコ=フラを踊るときのステージメイクがケバいかなこ)

今回、私を含む7人のフラガールズで石巻に来ました。
私以外全員、被災地に来るのも、ボランティアをするのも初めてで、
みんな少し不安そうに石巻の朝を迎えました。

初めて石巻に来たチームメイトに、仮設住宅の方々と触れ合う前に
この石巻の地で何があったのか、これから会う方々がどんなところから来たのかを
少しでも知ってもらいたくて、全体ミーティングの後少し時間をもらい、
日和山、南浜、門脇の視察に行きました。
初めて自分の目で見る光景に、涙ぐむメンバーも。
「テレビで見るのとは全然違う。」
「現地の現状は、復興とは程遠いんだ…。」

拠点に戻ってイベントについてみっちりミーティングした後、いざ出動!!
ぐずっていた空にも、だんだん晴れ間が見えてきました。
さすがアロハパワー!(そこいらの雨男には負げねど!)

まずはペアに分かれて、全戸のお誘い・サンライス対象者のアテンド聞き取りへ。
フラの衣装を着て団地内を歩いていると
「今日何時からだっけ?行くからー!」「何かあるんですか?」と声を掛けられ、
お誘いに行った先でも「行きます。楽しみにしてます。^^」と言って頂いたり、
反応は上々♪
不安から、少しずつワクワクに変わっていきました。

12時を過ぎ、リハーサルをしていると、早くも何人もの方が来て下さって、
いよいよ気分も高まります!

13時。ついにイベントスタート!
楽屋からステージ(カラーズの皆が折り紙のハイビスカスで囲ってくれた)に出ると、
目の前には沢山の方々が!!
カラーズ&サンライスメンバーの手作りレイを首から提げて、笑顔で迎えてくれました!
イベント開始を告げるフラ、明るく軽快な曲を2曲、元気に踊りました。

そのあとフラガールズも衣装のままワークショップやお茶っこのお手伝いに。
ワークショップもお茶っこも、大盛況でてんやわんや!
席も足りないくらい!
こんなに沢山の方が来て下るなんて…!と、嬉しい悲鳴です。
また、住民の皆さんと写真を撮ると、皆さんとても喜ばれ、良い笑顔でした。

普段集会所に出て来ない男性陣も、フラガールズの魅力で連れ出そう☆
というのも今回の目的の一つだったのですが、狙い通り!?、
最後まで観ていってくださった男性も、何人もいらっしゃいました!(やったー!)
子ども達も、集会所の中でも外でも、元気に走り回っていました!

ずっといてくださる方も大勢いて、
14時前から「ショーはまだ?」と待ち侘びてくださっている声もあり、
急遽公演スケジュールを変更して、
14時からと14時半からの2ステージをやらせて頂きました。

観てくださっている方々も笑顔で、曲が踊るたびに温かい拍手をくださって、
それを見ながら踊っている私達も、笑顔で踊れて…。
自分達の踊りで、こんなに楽しんでくださるなんて。
「フラを踊ってあんなに感謝されるのは初めて!」
「キラキラした笑顔や楽しんでいる姿に、何度も目がウルウルしそうになった。」

震災のこと、そこから皆さんが歩んできた道のりのこと、今ここにある笑顔。
そして、その笑顔の奥にあるものも想像しながら、
朝見た沿岸部の光景も思い出しながら、それぞれの思いを胸に心を込めて踊りました。
どのイベントよりも、発表会よりも、
心からの笑顔で、観ている方と一体となって踊れたステージでした。
フラをやっていて良かったな…って、この時初めて思いました。

   

そしてこのイベントのトリは、「みんなで踊ってみましょう♪」
ワークショップで作ったハワイアンシュシュと、ビーズ入りペットボトルを組み合わせて、
私達の使う「ウリウリ」というハワイの楽器に見立てて、皆さんに振ってもらいました。
司会者が「踊ってみましょう!」と言うと、予期せぬ出来事が・・・!
なんと、15人近くいたでしょうか、座っていたおばあちゃん達や女の子が、
自らステージに出てきてくださったのです!!
(「その場で」と思っていたので、私達もびっくりです!)
前に出てきてくださった方々も、座っている方々も、会場全体が一緒になって、
曲に合わせてみんなで、フラダンス♪♪
「右~!左~!」
「口から前へ、アローハーー!」
「はいっ大好きーーーっ!」
盛り上がりは最高潮でした!!

イベント終了後も、皆で写真を撮ったり、フラのハンドモーションを教えたり。
フラを習っていたというおばあちゃんも何人もいらっしゃいました。
レイを首から提げて、ハイビスカスを頭にちょこんと付けて、
笑顔で帰っていく住民の皆さん達。
それを見送るボランティア全員、笑顔が消えることはありませんでした。

帰り際、「楽しかった」「心がウキウキした」「また来てね!」と何度も言って頂き、
本当に楽しんで頂けたんだなと、嬉しさと安堵でいっぱいでした。

イベントは終始、沢山の笑顔に溢れていて、本当に幸せな時間でした。
来て下さった方々も少しでもハッピーな気分になれていたらいいな。
これがきっかけで、誰かと誰かが繋がっているといいな。

今回、大橋団地のイベント『南の島に遊びに来てけさいん♪』が
終始大盛況のうちに無事終了したのも、本当に沢山の人の力が集まったから。
サンライスが築き上げた信頼感、カラーズのチーム力の賜物。
真菜美さん、Open Japan、カラーズ、サンライスの皆さん、
後方支援の皆さん、本当にありがとうございました。
フラチーム一同、この場をお借りして、深く御礼申しあげます。
(って、みんな私達のためにやったとかじゃなくて、
住民の皆さんに楽しんでもらうため、繋がりを作るため、なんですが、
私達も楽しくって、とても良い経験をさせてもらえたので、
ありがとうと、言わせて下さい)

マナミサイルが飛んできたので、
(マナミサイル=Vコーディネーターの真菜美からミサイルのように飛んでくる司令)
次回は12月15日・16日の東北電子クリスマス会に決定!
また宜しくお願いします!!

他のフラガール達も、自分なりにいろんなことを思い、感じた一日だったようです。
私もボランティア活動を続けて一年半、様々な経験をさせて頂く中で、
得るもの、学ぶこと、沢山ありました。
真菜美さんの言葉にあるように「ボランティア活動は、決して一方的ではない。」
ということをいつも実感しています。
特にこのイベントを通して、準備から終了まで、得たものはとても大きかったです。

最後に、この日特に嬉しかった言葉を。伝え聞いた言葉ですが、
「最初から最後まで人がこんなにいたイベントは初めて。」
「被災して、今日が一番楽しかった。」
涙が出そうになるのを堪えました。
やって良かった、心から。
みんなみんな、Mahalo!!!!!

かなこ

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キャロルの一日(サンライス元気村)

大橋団地集会室で開催されたフラダンスイベント。
~ 南の島に遊びに来てけさいん♪ ~ のレポートです。
 
大橋団地は約500世帯もの方々が住む仮設団地。
その内サンライス活動の対象者(65歳以上の独居高齢者)は約80件。
 
今回の開催の目的は、フラダンスを楽しんでもらうこと。
そしてなによりこれから冬を迎えるにあたり
お爺ちゃんお婆ちゃんが孤立しないように
『団地内での繋がりづくり』
をお手伝いすること。
 
以前、自治会が主体となって開催した盆踊りイベントで、
サンライス活動でお馴染みのメンバーがお年寄りのアテンドのサポートを行った際、
たくさんの人が集まって下さったという背景もあって、
今回はその繋がり作りのダメ押し的な意味合いをもっての開催となりました。
 
このイベントをキッカケに知り合いとの繋がりを強めたり、新しく作ってもらえれば。
そんな願いを込めてのイベント開催。

午前中から人がポツポツと増えだし、
開始時間の13時を前に既に会場には数十人の方々の姿が。
 

 
そして開催時間を迎えるとピーク時には80人くらい?
の集会室を埋め尽くさんばかりの大盛況に。
 

 
用意していたワークショップやお茶っ子からは
材料や食材が足りなくなるという嬉しい悲鳴があがり
メインのフラダンスチームは終始パワフルなステージを展開。
 

 
最終的には住人の方々を巻き込んでフラダンスをするという
会場内に笑顔溢れる最高のパフォーマンスをみせてくれました。
 

 
僕が初めて仮設団地でこういったイベントに参加したのは去年の12月中旬。
その時と比べると、団地内でのコミュニティーがかなり形成されてきたのを改めて感じました。
 
ただ今回の成功に水を差すつもりはありませんが
それでも孤立している方はいらっしゃいます。
集会室に出てきてさえくれれば声をかけ繋がり作りのお手伝いはできます。
でも本当に心配な方はイベントに参加する気にもなれず自宅にこもっている方々です。

大橋団地のサンライスの個別訪問は次回で最終となります。
今回はそんな大橋団地への『さよなら会』的な意味合いもありました。
 
イベント自体は大成功。
でも個人的に一番出てきて欲しかった周りとの接点が無さそうな対象者の方は来場せず・・・。
 
そんな側面がありながらも今後の安易な訪問の約束は出来ないし
どこかで引き際を考えなければいけないんだろうけど
団地って単位でそれを決めていくのは本当に難しいというか。
 
なんだか話を脱線させて難しくしてしまいましたが、
 
『自分の手の届く範囲のことを無理なく少しずつ』
 
ボランティア活動をするにあたっていつも心に留めておいている意識であり
一番大切な心構えだと思います。
 
もしまだボランティア活動に参加したことがなく
参加を迷われている方がいたら
あまり難しく考えないで是非このような気持ちで一歩踏み出して頂けたら嬉しいなぁ。

最後に、今回のイベントは本当に素晴らしかったと思います。
スタッフ全員の当日頑張り。
これまで積み重ねてきたサンライス活動での信頼。
事前に重ねたCOLORS(有志のボランティアネットーワーク)としての打ち合せ。
今回参加が叶わずワークショップの後方支援に回ってくれた皆のサポート。
 

 
みんなの力が集まって今回の成功に繋がったんだと思います。
本当にお疲れ様でした。
そしてありがとうございました。
またなにかあったらよろしくお願いします。
 
キャロル

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ロッキーの一日(サンライス元気村)

初ブログのロッキーです。
今回初めてサンライスの活動に参加させて頂きました。

仮設住宅を訪問し、近況やインターホン電池の確認、
次の日に開催するイベントの告知をしました。
訪問した方の中には方言で上手く聞き取れない場面もあったのですが
積極的に話しかけてくださるお陰で助けられてしまった部分もあり
元気を与えに伺ったつもりが、逆に元気をもらう事も多々ありました。

来月で仮設住宅に訪問しお米を渡すという活動が終わりになってしまうそうですが
これからも何らかの形で関わりあいたいと思わせてくれる活動でした。

東北元気フェスティバルで昼食休憩を取ったのですが、
巻っ娘Vというグループが歌を唄っていて最初は驚きましたが気づけばノリノリになっていました!!

焼きそばも色々な種類がありどれも美味しそうだったので何を食べるかずっと迷っていました。

活動拠点地では次の日のイベントに使う道具の制作をしました。
私は、箸を作りましたが皆さんとても上手で…悔しくてずっと作業していましたー!
ちなみにこの箸作りは、11/11(日)に開催されるおらほの復興市でワークショップになる予定で、
その試作品だそうです。

また私も参加したいと感じ、参加した事のない方にもぜひ参加して頂きたいと思えるような
とても充実した1日でした。

ロッキー

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