月別アーカイブ: 2012年 3月

OPEN JAPAN ブログ - 日々の活動などなど

一関市でカーシェアリングスタート

3月21日朝8時。

もうすぐ86歳の南川さん(通称てっちゃん)は仮設大瓜団地の『カーシェアリング・コミュニティサポートセンター』を出発し、提供候補の車両『マーチ・コレット』(提供:ガリバーさん)と一緒に気仙沼に向かいました。

(途中トイレ休憩で立ち寄った南三陸のホテル観洋)

先日銀だこを食べたイオンで地元で支援活動を行っている村上さんと合流し、一関市に向かいました。

気仙沼のイオンから約1時間、目的地の『雇用促進住宅藤沢宿舎』に到着しました。。

一関市が受け入れを行い、気仙沼市を中心とする6市町村から避難されていらっしゃる方が約50世帯住んでいらっしゃいます。(うち30世帯が気仙沼の方)

集会所に着き迎えてくださったのは、この団地の自治会長の佐藤さんでした。

気仙沼で被災された佐藤さんは家を失い、避難所生活を行っていたが、その時仮設住宅になかなか入居できていなかったところ、この雇用促進住宅の受け入れの情報を知り、申込んで入居されていらっしゃるとの事でした。

しかし、入居はしたものの、他の仮設住宅にあるような支援はほとんどなかったとの事でした。

6市町村の方が避難されているこの場所をどこか特定の自治体がケアするという事がなかったようです。

そんな中、佐藤さんは自治会を立ち上げられ、色々と助け合いながら奮闘してこられました。

ようやく最近になって、気仙沼市とつながりができ、「もし余っている冷蔵庫があれば中古でもいいのでいただきたい」と申出をおこなったら、2日後に新品の冷蔵庫が届いたそうです。いままで支援を受けずにやってこられた佐藤さんにとってそれは衝撃だったそうです。

先日、気仙沼を訪問した後、コーディネートしてくださった村上さんが、たまたま佐藤さんと電話で話をしていた際、車がなくて動きが取れないと話をされ、村上さんが私たちの取り組みを紹介してくださったのが、ちょうど1週間程前でした。

それから、電話でやり取り重ね、同じく避難されていらっしゃる方々に声をかけ、グループを作っていただき、一台の希望される車『マーチコレット』が決まり、その車に乗って今回現場まで訪れました。

改めて石巻で行っているカーシェアリングについて南川さんの経験を交えて説明を行い、申込書を記入いただき正式に実施が決定いたしました。

説明が終わってから、駐車場に戻り、今回持ってきたマーチコレットを紹介しました。

車をみたとたん、佐藤さんの顔は満面の笑顔になり、「夢のよう!」と喜んでくださいました。

「正直、税金とか維持費するのが大変ですが、でも他の人と活用してなんとか頑張ります!」

集会所でお話を伺っていた時は、色々とご苦労されたお話をされてお疲れの様子を感じたのですが、この時の佐藤さんは、明るく前向きで、コチラとしてもとても嬉しく思いました。

佐藤さんと、利用メンバーの方(南三陸町の方だそうです)

石巻から持ってきた、マーチコレットをそのままここに置いていき、カーシェアリングのテスト運行がスタートしました。

僕らにとって石巻市以外で行うカーシェアリングがはじまりました。

石巻市で利用されていた南川さんが僕らにとって大きな一歩を踏み出してくださいました。

雇用促進住宅藤沢宿舎を後にし、早速千厩警察署に挨拶に行きました。

これから登録に向けて岩手県警との調整が始まります。
今までは宮城県警が管轄だったのですが、岩手県では初めてなので、色々と説明と調整が必要なのです。
宮城県では1ヶ月以上かかりましたが、今の私達には実績があります。
よりスムーズな形で岩手県でのカーシェアリングを進めていきたいと思います。

一関市から気仙沼のイオンまでは村上さんの車で送ってくださいました。
村上さんは今回の事を本当に喜んでくださいました。

「笑顔の佐藤さんを始めてみました。僕も本当にうれしかったです」

と言ってくださいました。
今回の立役者はなんといっても村上さんだったと思います。
地元気仙沼で被災された方々のために、本当に熱心に活動されていらっしゃいます。
気仙沼近郊でのカーシェアリングを今後も色々とサポートしてくださることになりました。
本当に良い方と巡り合えたと思います。

佐藤さんも、一関市には約2000人の気仙沼の方々が避難されていて、そうした方々に呼びかけていくと言ってくださいました。

気仙沼の方々が動き始めてくださり、本当にうれしい一日でした。

また気仙沼の動きを報告させていただきますね。

 

日本カーシェアリング協会ブログhttp://www.japan-csa.org/より。

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【東京支部】遠藤さんと会う@石巻

☆東京支部の天ぷらカープロジェクトはコチラ☆
http://japan-csa.seesaa.net/article/253840275.html

東京支部のじょーです。

3月18日(日曜)
カーシェアリングの車で送迎ボランティアをする、遠藤さんにお会いしました。

●遠藤さんのいる開成団地

各お宅の軒先には、黄色いプラスチックのお花が咲いていました。
花びらには、ボランティアの方々への御礼のことばが手書きされています。
これも遠藤さんが声掛けされて、設置されたとのこと。
お会いする前から、心が暖かくなりました。

遠藤さんのお宅にお招きいただき、リバティの活用具合や、利用者さんの反響、
さらには、送迎をはじめたキッカケまで、たくさんのお話を伺うことができました。
実際に喜んでもらえていることが分かって、スタッフの感動もひとしおでした。

●お話のあと、記念写真をパチリ。

駐車場に移動し、リバティを見に行きました。
実はリバティを見るのは初めてで、記念写真も撮っちゃいました。

身体が不自由な方も乗り降りが楽な「スマイリーシート」も、初体験で興味津々!

カーシェアリング車両には「くるま防災バッグ」を標準装備させてもらっています。
車で移動中に被災した時に使えるグッズが、詰まっています。

中でも、この軽い力で窓ガラスを割れるハンマーがあると心強いです。
バッテリー部分まで浸水してしまい、窓が電動のため開かなくなってしまったケースが、多かったそうです。

●防災バッグ担当のあやちゃんと遠藤さん

運転席のサイドポケットに入れておけば、いざという時に落ち着いて脱出できそうです。
バッグから出して、このようにセットさせてもらいました。

遠藤さんとお会いして、私自身が感じたことを、誤解を恐れずに言うと、
協力する我々と、被災地の皆さんとの感覚の違いです。

我々が当たり前に、さりげなくした事が、彼らにはとても心に響くものであったり、
協力しているつもりが、まだまだ足りなかったり。
つまり、こんなこと役に立つのだろうかと躊躇する時もありますが、現地ではまだまだみんなの協力が必要なんだと。

そんなギャップの存在に気づくことができました。

カーシェアリングの提供もまだまだ足りてるとは言えません。
皆さんのご支援が、現地の人の足となります。
ご協力よろしくお願いします。

☆「天ぷらカーPJ」チラシ(pdf)はこちら☆
tenpura.pdf

【天ぷら油カー支援プロジェクト 専用口座】
※くるま基金とは口座が異なります。

●ゆうちょ銀行から
記号14100
番号30057571
口座名シロマケンイチロウ

●他の金融機関から
店名 四一八(ヨンイチハチ)
店番 418
口座種別 普通預金
口座番号 3005757

■石巻訪問記:天ぷらカーと阿部さん
http://japan-csa.seesaa.net/article/259822732.html
■天ぷらカーとは
http://japan-csa.seesaa.net/article/253840275.html

 

日本カーシェアリング協会ブログhttp://japan-csa.seesaa.net/より。

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和歌山・慰霊祭

3月18日午前、井関の宝珠寺で井関地区の合同供養祭が行われました。

雨の中ですが、災害後初めての合同供養祭と言う事もあってか、井関地区の遺族や仏壇や墓石を流された住民120人程が集まりました。 やっと半年、もう半年。まだまだご家族を亡くされた方々の心は癒えぬ物と思います。

午後からは私達もお手伝いをした慰霊碑の前で慰霊祭が行われました。

墓石には亡くなられた方行方不明の方29名のお名前が刻まれています。

朝からあいにくの雨。予報では曇りのハズだったので、テントも急遽建てました。

慰霊碑の隣には当時の水位3,550mmを示すプレートが建てられました。想像を絶する高さですす。


慰霊碑を囲む花壇には和・少女隊が作った100個の色とりどりなキャンドルが並べられました。亡くなった方々へロウソクの光が届きますように。雨の中でもキャンドルは消えずに頑張っていました。

 

遺族代表のあいさつ。「きょうが新たなスタート。1人で悩まず、仲間と分かち会い、励まし合いながら頑張っていきましょう」と。

遺族の献花と続きます。

あの災害から半年余り、みなさん色々な想いでお花を手向けられた事でしょう。

この慰霊碑が少しでも遺族の方々の心の癒しになりますように。

石積みからお手伝いさせて頂いた慰霊碑。皆で作り上げた慰霊碑がたくさんの花で囲まれ、無事慰霊祭を終える事が出来た事本当によかったと思います。

慰霊祭の2日ほど前、災害当時関わって下さった自衛隊の方々が、旅行を兼て勝浦に来て下さり慰霊碑に献花して下さいました。ありがとうございました。

熊野絆 和助

 

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早速ブロック会議 ~第4回仮設住宅自治連合会報告~

3月16日、第4回石巻仮設住宅自治連合会が開催されました。

今回は桃生にある城内団地で開催されました。

今回も1団地参加が増え、加盟団地が15団地となり、3団地欠席だったので合計12団地での開催でした。

では、今回の仮設住宅自治連合会を報告致します。

**    **    

まず、『緊急通報システム』についての取り組みについて万石浦団地の村上副会長から報告がありました。

『孤独死を自分の団地からは出さない!』という熱い想いから、連合会では、『緊急通報システム』について色々と議論や要請や署名活動など行ってきました。万石浦団地ではソフトバンクの『みまもり携帯』をソフトバンクから5機を1ヶ月借りて試験的に65歳以上の高齢者の方に持っていただく事になりました。
普通緊急通報システムは、警備会社や管理会社が24H体制で対応するといったサービスを行っておりますが、万石浦公園団地では、自治会役員が一人1台親機を持ち、取り組むとの事でした。

ソフトバンクさんからは、あと5機借りているという事が紹介され、その場で大橋団地で同じように試用が行われることになりました。次回の会合で2団地の報告が行われる予定です。

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次に、城内団地の滝沢会長から仮設住宅対抗スポーツ大会とカラオケ大会の提案がありました。

石巻市内にバラバラになった被災者の方々に、こうした機会を通して、出会いと交流を作る事が目的であることが滝沢さんから説明がありました。

今、被災地では『個人情報保護』という名目で、知り合いの方の行方を確認できないという事態が多く起こっています。それを市全体で行うこうした行事で、少しでも解決しようというのです。

みなさん、この提案についても理解を示され、滝沢会長が担当し連合会の企画として推進されることが決定いたしました。

**   ** 

その後は、『新しい公共事業への申請』について開成団地の中野会長から報告がありました。

全ての会長さん方に協力いただき、夜中まで続く打ち合わせを何度か経て、提出された事等報告がありました。

後藤会長と中野会長がそこに注いだ時間や労力に参加された全ての役員の皆さんは拍手で敬意を示されました。

『たとえ、受からなくてもここまでやったら悔いはないよな~』

といった声が会場の中から聞こえてきました。

【過去レポート:自分の足で ~石巻仮設住宅自治連合会の『 新しい公共事業』 への挑戦~】
http://japan-csa.seesaa.net/article/255346202.html

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最後に、今回の会合のメインテーマである『ブロック分け』について万石浦団地の後藤会長から提案がありました。

ブロック分けの狙いは2つです。

1つは、地域ごとにブロック会議を行い、地域の連携を強める事です。
2つ目は、月一度の全体会(推進会)をブロック長だけ(可能なら社協・市の担当課も同席)のコンパクトな会にして、決断のできる会にするという事です。

これについても全会一致で了解され以下の5つのブロック分けが行われることになり、5月からブロック会議が行われることになりました。

北支部:北上・雄勝・開北
西支部:桃生・河南
中央第一支部:開成・南境
中央第二支部:開成・南境以外
東支部:渡波、牡鹿

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今回は、進行役を城内団地の内海事務局長が引き受けてくださり、また4回目という事もあり、皆さん顔見知りになってきたこともあり、とてもスムーズに且つ和やかに会が進んでいきました。

ホワイトボートの所にいらっしゃるメガネの方が内海事務局長です。

いつも21時ごろまで議論が続くのですが、今日は予定していた議題について20時ごろまでには終了しました。ですので、今回は駐車場問題についてや、追い炊き用へのお風呂について等各団地の情報交換が自由に行われ、色々な参考になる好事例が紹介され、とてもいい感じでした。

最後拍手のうちに終了し、片づけを行おうとしていたら、西支部では、早速ブロック会議がその場で行われました。

渡波でも今月早速ブロック会議を開催する事になったそうです。

前回までは、会自体が本当に混沌としていて、なんとか一つ結論に辿りつく、そんな会議でした。

それが、個人の熱意、様々な連携、そして関わり合いの中で生まれる会話の数々から自治会役員の方々が徐々に一つになりつつあることを今回感じました。

これから様々な課題やテーマが石巻の仮設住宅に表れてくると思います。

しかし、今日の自治会長さん方の様子を見たら、きっと創意工夫と連携で乗り越えていけるのではと感じさせていただきました。

これからが楽しみです。

次回は総会が4月20日(金)18:30~南境第七団地北集会所にて開催されます。

 

日本カーシェアリング協会ブログhttp://japan-csa.seesaa.net/より。

 

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【東京支部】石巻へ行くの巻

東京支部のジョーです。

この週末(17・18日)は、東京支部の三名が石巻の事務所を集結するという
貴重な日々でした。

現地では、打ち合わせ・利用者の方とのミーティング・現地視察など、
盛りだくさんでしたので、明日から少しずつ写真を交えて報告して行きたいと思います。
お楽しみに!

日本カーシェアリング協会ブログhttp://japan-csa.seesaa.net/より

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